FC2ブログ

フジタの一生 藤田嗣治展


2018年10月8日
日本に生まれ、フランスに生きた画家、藤田嗣治の一生を眺めつつ、その作品を味わう充実の展覧会を鑑賞した。フジタの作品はこれまでも幾多の美術館で鑑賞してきた。中でも圧巻は国立近代美術館のアッツ島玉砕で、乳白色の裸婦や変なネコの絵などよりも、ずっと心に残る絵だった。また、フランスのランスにあるフジタの礼拝堂も良かった。不思議な髪型の日本とフランスを往き来した画家。

今回の展覧会で、切れ切れだったフジタの一生を追いながら、その作品を鑑賞した。高名な陸軍医師の次男として生まれ、黒田清輝、モディリアーニ、ピカソなどの影響を受け、良く似た画風を転々とし、そして有名な乳白色の裸婦へと至る・・。その後二度の大戦や南米の旅をへて、カトリック洗礼。様々に変わる画風とその背景にある激動の時代に生きたフジタの変化かがありありと感じられた。
ちょっと冷淡に見えていた、フジタの作品が、これまでよりも味のあるものに変化して見えてきた。良い展覧会だった。

今年の収穫

2018年9月30日
 今年の夏は、庭に出るのが本当に嫌な暑さだった。だから、ほとんどお手入れ出来ずにバラも伸び放題、しかも暑さで枯れてしまったようだ。
 そんななかで元気に育ったのが、シカクマメ。春先に植えたらどんどんのびて、まるでジャックと豆の木を彷彿させた。隣のジューンベリーの木に絡みつき、遙か天を目指してのびていった。これは完全に蔓ぼけで、窒素肥料のやり過ぎ、豆がならないだろうとあきらめていた。ところが8月を過ぎた頃からどんどん豆が成っていく。ひらひらとヒダの付いたユニークな形だ。
 茹でて鰹節と醤油で簡単に食べるのが美味しい。今年の夏のヒット作だ。

しかくまめ

ブルゴーニュ記念の旅⑤ ワインの街 ボーヌ


2018年9月18日
 ディジョンから美しい葡萄畑のコートドールを眺めながら電車で30分ほど、ワインの街ボーヌがある。15世紀に貧民救済のために建てられたカラフルな瓦屋根が美しいオテルデューが中心の街。貧しい人々の病気を癒やすために、病室や薬品調剤室、キッチンなどが、これまた美しく展示されている。昔の車いす、介護用品なども展示され、興味深い。

IMG_8530.jpg IMG_8540.jpg IMG_8551.jpg




 街中にあるワイン博物館は、20年前も10年前も訪れた思い出の場所。当時はタストドヴァンと呼ばれる金属製小皿のようなテイスティング用品で試飲したが、今回は普通のワイングラスになっていた。その変化を半分嘆きつつ、やはりワインはグラスが、色も香りもよく味わえてよいとも思う。グラスは、博物館で包装紙と紙バックをもらって、後生大事に手で日本まで持ち帰った。
 IMG_8514.jpg

 ワインの街だから、街中にワイン関係のお店があり、そぞろ歩きが楽しい!
IMG_8521.jpg

 そしてボーヌ最大の楽しみ、ベルナールロワゾーのレストランにやってきた。日本で予約しておいて、ちょっぴりおしゃれしてやってきました!店構えも美しい。
IMG_8574.jpg

 たくさんのブルゴーニュワインが、グラスで楽しめる。少量・普通量の二種類が、多数のワインそれぞれに値がついていて、沢山の種類を楽しみたいワイン好きに嬉しい配慮。私も少量ずつ、たくさん頼みたかったが、夫が「暑いし、ロゼをボトルで頼もうよ」(日本ではロゼを余り好まない夫だが、湿気が少ないフランスではロゼを好み、この機会にとよく頼むのだ・・・)と言う。ワインリストの最初にあった、お得なロゼワインを注文、結果美味しかったし、隣のご夫婦も同じものを楽しんでいて良い雰囲気だったし、成功セレクトだった。ムニュも美味しくて、食後のフロマージュもデセールもたっぷり。大満足だった。
 ロワゾーのことは、10年ほど前のNHKのドキュメンタリー番組で知った。野菜の素材を大事にした革命的なフランス料理、そして、子ども達に素材の味を大切にした食育を試みていることなど、尊敬に値する料理人だと思った。その直後、レストランがミシュランで格下げになったことを苦にロワゾーが自殺。丁度そのニュースをフランス旅行中のフィガロ紙で知り、ショックを受けた。だが、10年前にこのレストラン前を偶然通りかかり、ロワゾーが亡くなった後も、その遺志を継いだレストランがあることを嬉しく思ったものだった。変わらず、いや、むしろ10年前よりも賑わうこのレストランで味わって、ますます嬉しく感じた。ちなみに、ディジョンを歩いていたら、大公宮殿前に姉妹店が出来ていたのも今回の旅で発見、嬉しくなった。
IMG_8585.jpg

IMG_8591.jpgIMG_8592.jpg



小さな、しかし、ワイン関係のものがまばゆいばかりにひしめく街、ボーヌ。いつまでも輝いていて欲しい街だ。

過去記事→ディジョン、ボーヌなど

ブルゴーニュ記念の旅④ フラヴィニー、スミュール、アレシア・・・小さな村めぐり

2018年9月10日
 ディジョンからの現地ツアーといえば、ワイナリーめぐりが定番だが、さすがに3回目の旅ともなると、ワイナリーツアーは行ったことがあるところばかりだろう。それならと、周辺の小さな村を巡るツアーを見つけて申し込んだ。思いがけない楽しい旅となった。


 車窓からは、のどかで美しい牧草とシャロレー牛たちが延々と見える。シャロレー牛とはブルゴーニュ地方で放牧される、美味な牛肉の牛だ。ひたすら、ひたすら、こんなゆったりした風景が広がっていて、楽しい。
IMG_8409.jpg

 古くて小さな街、フラヴィニー。ジュリエットビノシュとジョニーデップの映画「ショコラ」の舞台となったところ。好きな映画なので、思ってもいなかった突然の訪問に狂喜乱舞してしまった!本物のこの町には、チョコレート屋はなくて、代わりにアニスのキャンディー屋さんがある。
 IMG_8411.jpg
 ジュリエットビノシュが魅惑的なチョコレートを作る店は、今は閑散と人のいる気配はない。映画ショコラを撮影した場所、とか書かれた札がある。
IMG_8424.jpg
 何度も映画に出てくる教会。
IMG_8426.jpg
 フラヴィニーとは、カエサルの家来の名に由来するらしい。カエサルがまだフランスがフランスではなく、ガリアと呼ばれた時代から、この辺りはあったのだ。妙に興奮してガイドさんの話を聴いてしまった。

 世界遺産、フォントネー修道院。
IMG_8452.jpg
IMG_8447.jpg

 小さな街、スミュールアンオーソワ。お菓子屋さんに行く?って確認されたけど、時間がないのを気にして行きそびれてしまった。本当は、スミュレットという土地のお菓子があるはずで、食べてみたかったのに。
 IMG_8461.jpg

 途中で車から見えた、アレシアという街。ガイドの女性が、古代ローマのカエサルと、ガリアの戦士ヴェルチンジェトリックスとの有名な戦いの街よ、と教えてくれた。現在は博物館が建っているようだ。一瞬しか拝めなかったが、あとで手持ちの歴史本を見たら、ちゃんと私はアレシアの戦いを赤線で引いていて、更に旅の後に改めて読んだ「ローマ人の物語 ユリウスカエサル ルビコン以前」にも、このアレシアの戦いは事細かに描かれていた。もっとあらかじめよく知っていたら、この風景がもっと感慨深いものだったろうに・・・。何度もこの戦いの説明をしてくれたガイドさんに感謝だ。
IMG_8434.jpg

 ガリアの歴史、ロマネスクの芸術を味わった現地ツアーだった。もっともっと、英語とフランス語が話せて、昔学んだローマ史を覚えていたら、もっとガイドさんと話が弾んだだろうに・・・自分のふがいなさも痛感した旅となった。また言葉と歴史、頑張ろうという気にもなった。
 ヴェズレー、オータンなど、まだまだ行きたい小さな街はあった。また10年後、必ず来よう、そう思った。

ブルゴーニュ記念の旅③ ディジョン街歩き

IMG_8321.jpg
2018年9月9日
 リヨンから電車でディジョンに移動。いよいよ本格的にブルゴーニュの旅である。駅からギヨーム門を通って旧市街に入る。ホテルに荷物を預けて、さあ、街歩き。まずは腹ごしらえだ。広場に面した明るいレストランに入る。オ・ムーラン・ア・ヴァンと言う名の店。ランチのお肉、たっぷり添えられたマッシュポテトとラタトウイユが美味しい。ワインの街に来たのだから(来なくてもだが)、昼間っからワインで寛ぎたい。ブルゴーニュの地ワインをグラスで注文した。古ぼけたメリーゴーランドが広場にあり、それを眺めながらゆっくりと寛いだ。
IMG_8316.jpg

 観光名所はさておいて、ゆっくりと街を歩く。ディジョンはマスタードの街、マイユなど、有名マスタードメーカーの工場やショップがある。街のお土産屋さんにも、マスタードがたくさん。シンプルな粒マスタード以外にも、カシス入り、蜂蜜入り、バジル風味など、たくさんの種類があって、眺めるのが楽しい。
IMG_8324.jpg
 ディジョンの街は、フクロウが道案内してくれる。ドウロに埋め込まれたフクロウの番号・矢印に沿って街を歩けば、観光名所を巡れる仕掛けになっている。小さいフクロウの案内版はインフォメーションで買うことができて、10年前に購入した。現在我が家の玄関の壁に埋め込まれている。そんな懐かしい道案内を見ながら、街歩き。
→過去記事ディジョンのフクロウ
IMG_8333.jpg

 ブルゴーニュは彫刻家、フランソワ/ポンポンの出身地。至る所にポンポン作の有名シロクマくんがいます。駅前のダルシー広場にもいるし、大公宮殿前のショップにもミニチュア版がたくさん売っていた。
IMG_8341.jpg


 さっと街歩きの後に、まずはホテルで休憩~。10年前も宿泊したクラシックなホテル、シャポー・ルージュへ。内装がだいぶ変わっていたが、素敵な印象はそのままだった。ここで3泊、ゆったりと街の10年の変化を楽しむ旅。
IMG_8343.jpg
プロフィール

bordeauxlyon

Author:bordeauxlyon
のびやかな筑波山の麓に在住。ガーデニングとワイン、旅が生きがい、そして趣味は美術館巡りと短歌です。
美しい花や自然、アートに満たされた日々で、心地よい豊かな日々を過ごしたいと思っています。
花と画家のなかでも大好きなクレマチス、マティスを冠して、日々の暮らしについて語ります。

最新記事
月別アーカイブ
カテゴリ
カウンター
フリーエリア
フリーエリア
フリーエリア
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
QRコード
QR