シンプルな白シャツ

2016年10月5日
 白シャツを買い換えた。イギリスブランド、マーガレットハウエルの白シャツだ。ハウエルの服が好きで、たまに購入する。滅法高いので、たまにしか買えない。それでもかれこれ15年くらいはおつきあいしているブランドだ。
 白シャツにもいろいろある。まず、白といっても様々だ。乳白色、ぱっきり蛍光のような白、青みがかった白。そして布地の素材感が、シャツに異なる雰囲気を与える。薄手コットン、厚手コットン、粗めのリネン、柔らかい絹。襟・袖・カフス・前立て・肩ヨークの形、見頃にプリーツはあるのか、ボタンの素材や色は・・・と無限大にある選択肢。そんななかで、ごくシンプルでベーシックなハウエルの白シャツ。それでも店内には、白シャツだけで3種類以上あった。色あい・布地の異なるものを試着したが、透けない厚みのコットン、さっぱりした白色のものを選んだ。
 ハウエルの白シャツは、実はこれで二代目になる。一代目は10年着て、今年の春、とうとう袖と見頃の縫い目が裂けた。実は全ての縫い目はおり伏せ縫いといい、一度ミシンがけしたあと、縫い代を折りたたみ、伏せるようにして二回目のミシンがけをする。だからとっても丈夫なのだ。それゆえ、乱暴に扱い、徐々に太って生地と縫い目に負担をかけつつ、10年も長持ちしたのだろう。ショックだったが、10年も着たから長生きさんだったと思う。
 店員さんに、そんな話をしながら購入した。もちろん喜んでくれていた。ハウエルは、ロンドンに行った時に、本店も訪れたほど好きなブランド。長く愛用できるよう、色も形もシンプルに。また10年は着ようと思う。ちょっとは太ってもいいような、でもブカブカし過ぎないシルエットだ。着ているだけで、幸せな気持ちになる。

Mハウエルの白シャツ

テーマ : レディースファッション
ジャンル : ファッション・ブランド

桜萌黄の茶会

2016年4月5日
 茶道を再開した。嫁入り前から断続的に稽古していた裏千家の茶道。昨年末から一念発起して、月2回の稽古と折々の茶事に参加している。丹念に手入れされた和の庭園を持つ先生のお宅で、着物を着ての稽古。茶を点てる諸々の所作をすっかり忘れていて、情けないばかり。だが、掛け軸の禅語、季節の茶花、器や和菓子など、茶室の品々には、本当に心を奪われる。さらに相手をもてなす心に、茶道の奥深さを感じる。若いときには感じられなかった、重層的な日本美に今、夢中だ。
 頻繁に茶事に参加するようになった。この週末は、茨城県土浦市で開催された大寄せの茶会に参加した。桜の季節、会場の目の前にある亀城公園には、桜が美しく咲いていた。その横にある柳の黄緑色がまた、堀に映えて美しかった。ああ、春だ・・・桜が開花し、若葉が萌え出ずる春だ・・・その色合いの美しさに心が浮き立った。
 茶道の楽しみは、着物の楽しみでもある。この日、私は桜色の色無地に、萌葱色の塩瀬の帯を合わせて参加した。重ねの色目でいうところの、桜萌黄、という山桜を示す優美な名の組み合わせである。公園の桜と柳、まさにその色合いだった。
 着付けがまだまだの腕前だから、着こなしは優美からはほど遠い。だが、色の組み合わせは、なかなか良かったと我ながら褒めてやりたい。脱ぐのが惜しくて、茶会のあともしばらくは着物姿のまま、街中をうろうろした。時々は振り返ってくれる人や、賞賛してくれる人に出会って、ご満悦の一日となった。和敬清寂の心構えには、まだまだの若輩者である。
 

亀城公園

テーマ : 伝統芸能
ジャンル : 学問・文化・芸術

グリーンに染まる同窓会

2015年11月12日
 先日、横浜みなとみらいにあるレストラン、キハチで、懐かしいメンバーが集まり、ちょっとした同窓会となった。仕事上の専門知識を学ぶため、みっちりと苦楽を共にした仲間達だ。5年ごとに審査を受けながら、あっというまに15年が経過した。3回目の審査更新を祝い、恩師も招いて集まった次第である。近況や懐かしい話で盛り上がった。
 みなとみらいを歩く度に、ガラス張りの素敵なこのレストランにあこがれていた。気の利く姉御肌の姐さんが予約しておいてくれた。食事も美味しく、フリードリンクも気が利いたメニュー。パンの代わりに、座布団ほどもある大きなフォカッチャを切り分けてくれるのだが、これがローズマリーとオリーブの香り高く、ふかふかに焼き上がっていて美味。程よく年を重ねた友人達が、気兼ねなくお替わりを頼みまくり、私もたっぷりといただいた。サービスの方達もみなにこやかで、寛いで食事会ができた。私のためにバースデー用のデコレーションをしたデザートも運ばれ、皆でハッピーバースデーと歌ってくれて、恥ずかしいやら嬉しいやら。
 仲間の一人は、数年前に若くして亡くなってしまった。最も優秀でみんなに頼りにされていた人が、がんの痛み止めを最大限使用しながら、在宅で亡くなった。未だ受け入れがたい事実だ。仲間で集まると、彼女もひょいと現れて、いつものようなクールな笑みを浮かべながら、最新の情報を教えてくれそうなのに。同窓会はこの上なく楽しかったが、彼女の話をして良いのか、しない方がいいのか・・・あとで振り返ると、みんなが同じように感じていたようだった。 
 レストランは、素敵なグリーンに満ちていた。休息や安心感、穏やかな気持ちを取り戻させる色。ひとりひとり、がんの患者さんの苦しみを癒やし、穏やかで安心できる暮らしを支えるため、強い思いで15年前に集った私達。大切な友人の記憶を忘れることなく、これからも支え合うため、また集いたい。温かく、楽しく、でもちょっとほろ苦い同窓会となった。



テーマ : 日記
ジャンル : 日記

純白の靴

2015年6月3日
 仕事の時に履く靴には、機能性と美しさを求めたい。なにしろ一日中履いているので、軽さは重要、そして蒸れたりせずに快適に過ごせるような靴が良い。ここ10年近く愛用しているのが、イタリアブランド、トッズのドライビングシューズだ。上質な薄い皮を使って仕上げられているので、とにかく軽く、通気性も良い。スニーカーを履く同僚も多いが、スニーカーは蒸れるし重い、そしてずんぐりした形態が、自分達の仕事着には似合わないように私は感じている。トッズの靴は、履いている時の姿もすっきり美しくて気に入っている。
 最近購入した女性誌に「伝説の名品」として紹介されていた、このドライビングシューズ。「最高の履き心地をもたらすイタリア革工芸の伝統」。全くもってその通り。履いていることを忘れるような軽さとなめらかさである。ブランドものなので結構お高いが、室内を歩く分にはさほど傷みもせず3年は軽くはきこなせる。なぜか汚れもほとんどつかず、外側も内部も綺麗なままである。通気性が良いからなのか、不思議なほど美しさをキープできる。中途半端な質と値段のもので頻回に交換するより、結局は経済的なのではないか。快適にすごすために、靴は良いものを選びたい。仕事靴ならなおさらである。
 ピッと締まりのある純白の靴を履いて、毎日歩き回って働いている。4月から所属先が変わり、新たな挑戦も楽しめる心の余裕が出来てきた。毎朝、この毅然とした純白の靴を履く度に、気持ちが引き締まる。靴のもつ品格に負けないよう、上質な仕事をしなければと思う。
トッズ 白靴

テーマ : ファッションブランド
ジャンル : ファッション・ブランド

勿忘草の薄い青色

2015年4月23日
 庭にパステルカラーの春の花が咲き乱れている。チューリップのクリーム色や杏色、ピンクも華やかで美しいが、今もっとも冴えているのは勿忘草の薄い青色だ。小さな花がたくさん咲いて、ひとつひとつは本当に小さな青なのに、群生となって咲いているせいもあり、庭で抜群の存在感である。毎年種を蒔いているが、開花後のこぼれた種からも元気に発芽しているようである。
 「私を忘れないで」といいながら亡くなった恋人を想い、この花を髪に飾り愛でた女性がいた。そんな、ちょっぴり哀しい由来を持つ花である。淡い青色は儚い色にも見えるが、中心の淡い黄色と対比されてしっかり目立つ色でもある。そう思うと、喪った一人の恋人を偲ぶにふさわしい花のように思えてくる。
 別名は「ハツカネズミの耳」とのこと。こちらは花ではなく、葉っぱの柔らかくて円い様子がそう見えるから。なんともかわいらしい由来。毎年欠かさず咲かせたい花である。
わすれな草2015 2

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テーマ : ガーデニング
ジャンル : 趣味・実用

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bordeauxlyon

Author:bordeauxlyon
のびやかな筑波山の麓に在住。ガーデニングとワイン、旅が生きがい、そして趣味は美術館巡りと短歌です。
美しい花や自然、アートに満たされた日々で、心地よい豊かな日々を過ごしたいと思っています。
花と画家のなかでも大好きなクレマチス、マティスを冠して、日々の暮らしについて語ります。

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