アジサイとシーボルト、その妻お滝

2014年6月30日
 週末に訪ねた磐梯熱海で、木々の緑と共に美しかったのはアジサイ。雨に濡れてしっとりと、色彩は控えめながら存在感にあふれていた。
磐梯熱海アジサイ
 郡山駅で「先生のお庭番」(朝井まかて 2012徳間書店/2014徳間文庫)という本を買った。「先生」とはシーボルトのことで、長崎の出島で薬草園を任された庭番熊吉と周囲の人々との交流が描かれる小説だ。アジサイを始めとするたくさんの草木が文中にでてきて、その美しさや珍しさ、育てる楽しさと難しさが描かれる。アジサイの品種の体系化、新種の栽培、植え付け、標本作業と熊吉は立派にやり遂げていく。そして遠いヨーロッパに運ぶための苦労。様々な園芸作業が生き生きと描かれていて、植物好きには心躍る小説だ。物語にはシーボルトと妻お滝らの人生模様を縦軸に、草木を介した人と人との交流が、しんみり切なく魅力的に表現されている。先日直木賞を受賞した作者の力量を感じた。
 日本の植物をこよなく愛したシーボルトは、アジサイの学名に「オタクサ(お滝さん)」と名付けた。いろいろあって今その名は学名としては残っていない。旅の帰り、本屋でみたアジサイの本には「オタクサ」という品種が紹介されていた。ごく薄いピンク、萼片の大きさがまちまちな手まり型のしっとりした雰囲気。磐梯熱海で見かけたアジサイとよく似ていた。
 遊女として出島に入り、シーボルトの妻になったお滝。小説では「いつもあなたのことを想っている」という言葉に女の幸せを感じていた。他方、鳴滝塾では外国人の愛妾と蔑まれたりもした。いつか必ず来るシーボルトとの別れも覚悟していたのではないだろうか。愛される喜びを享受しながら、傷つく自尊心、不安のなかで過ごしていたのでは・・。そしてシーボルト事件は突然、皆の穏やかな生活を奪っていく。しっとりした風情のアジサイをみて、この花を愛した人たちの人生が切なく感じられる。それでも皆事件後はしなやかに生き抜いたようだ。良い小説だった。

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テーマ : ガーデニング
ジャンル : 趣味・実用

旅とお酒

2014年6月29日
 一泊二日で福島県の磐梯熱海温泉にでかけた。読書とお酒を楽しむために新幹線で。仲間達と半年に一回のペースで、福島県の温泉に滞在するのだ。所用があり数年前までは毎週末、新幹線に乗っていた。土曜日に上野発の新幹線に乗ると、旅気分で盛り上がるグループ客が朝からビールで乾杯していた。文献を読んだりレポート作成しなければならない私には辛い香りだった。その頃から新幹線ではお酒を飲むことが夢だった。だから車中のお酒は単なる飲酒ではなく、夢の実現だ。
 東京駅にはお酒売り場がたくさんある。ワイン好きの私が買うのはもちろんワイン。今回は東京駅グランスタ地下にあるイタリア食材店でプラスチックに入った白ワインを、同じく1階の紀伊國屋で「緑黄色野菜のアンチョビー風味」をつまみに買った。
新幹線でワイン

 一杯楽しんで車窓も楽しむ。緑の田園風景が美しい。ビストロの美味しそうな料理とワインがたんまり出てくるミステリ「タルトタタンの夢」(近藤史恵  2007創元社/2014 創元推理文庫)も面白くて、いい気分だった。数年前とは異なり、くつろいだゆったりした時間。
東北新幹線車窓2
 宿では旧友Aが日本のスパークリングワインをごちそうしてくれた。山形の高畠ワイナリーで作っているシャルドネのものだ。レモンのような酸味がしっかりとある。白身魚や魚貝に合わせたら、レモンの代わりにさっぱりさせてくれそうな味わいだった。私がワイン好きと知っているAはいつも私が喜びそうなものを持参してくれる。ありがたい友だ。6人で分け合ったがみんな味見程度だったので、残りはほとんど私がいただいた。
高畠スパークリング
 年下の友人Iもお酒を用意してくれていたのだが、なんと料理用日本酒だった。なぜ宴会に料理酒?と思ったが、ゆえあって我が家に数日滞在したことのあるIは、私が料理好きと知っていたのだと思う。素敵なラベルの日本酒だった。あとでネットで調べてみると「素材がふっくらと美味しくなる飲んでも美味しい料理酒」とのこと。宴会の途中でIにこれを開けようと言われたが、断って良かった。さっそく明日の料理に使ってみたくなった。
料理酒
 いつも楽しくて飲み過ぎてしまう集まり。また秋頃に集うことになった。前述の料理酒はどうやら季節毎に異なる絵柄のラベルらしい。秋の柄はおみなえしやカワラナデシコなど私の大好きな秋草尽くし。早速お礼のメールを送って、次回また持ってきてもらおうと企んでいる。

テーマ : お酒
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なんとなくのオーガニック

2014年6月28日
 草木がぼうぼうと茂るこの季節、ご近所でも週末は庭木の剪定や芝刈りにいそしむ方が多い。よって、月曜日のゴミ置き場に剪定木や葉っぱ類が市指定ゴミ袋に入れられ山のように積まれている。それをみるとちょっと複雑な気持ちになる。
 ガーデニングには人それぞれの価値観ややり方があって良いと思うが、私はできるだけ自宅ででる剪定木は庭の土に戻して循環させていきたいと考えている。台所の生ゴミも全てではないが野菜くずやお茶がら、コーヒーかすは堆肥にする。これまでに様々な失敗もしてきたが、いま、なんとなく成功しているのが米ぬかを上手に利用してのなんとなくオーガニックである。小竹幸子さんと梶浦道成さんの共編著「薔薇はだんぜん無農薬 9人9通りの米ぬかオーガニック」(築地書館 2010)を参考にしている。米ぬかまきと有機質マルチで自然の森と同様の豊かな腐葉土層を庭に再現しよう、という試みだ。米ぬかさえあれば、お金もかからず、庭木もゴミに出ない。
(1)
 米ぬかまく
季節毎に庭の土に米ぬかをまく。最初は近所の精米所で米ぬかをもらってきたが、今はこのためにわざわざ小さな精米器を購入して自分で玄米を精米し、米ぬかを作り、庭にまいている。
(2)
米ぬか後剪定枝
その上に剪定後の葉っぱや枝などをばらばらとまく。これはオリーブの葉っぱ。初めて行うときには完熟堆肥などをまく方がいい。ムシの害や腐敗を防ぐため、初回は冬に行う方が良いそう。私も初回は冬に、市販の堆肥をまいた。回数を重ねて庭の微生物がうまく働くようになると、剪定したばかりの葉っぱでも大丈夫。雑草も細かく刻んで乗っけてしまう。
(3)
米ぬか団粒土
まいた葉っぱはきれいに分解されて、庭土はきれいな赤玉土様の団粒化する。
 全ての庭木を庭にまくことはできない。庭の目立たないところには「腐葉土コーナー」も設けて、大量の葉っぱを摘んでおく。土をかけたり時々米ぬかを混ぜ込んでおけば、数ヶ月後には熟した腐葉土に変化している。これは庭のキッチンガーデンに季節毎混ぜ込んでいく。この方法で我が家では庭木の葉っぱはもちろん、ほとんどの草を土に返している。新居の庭造りを始めて3年経ち、庭の土はだいぶ肥えて団粒化もいい感じ。庭の土に庭の緑を返し、季節毎に循環していく、そんなことに勝手な満足感を抱く。
 自然にあるたくさんのムシや微生物をうまく生かしたこの方法、とても気に入っている。最初はいなかったミミズが、いまは庭のあちらこちらに生息している。不快害虫と位置づけられるダンゴムシやハサミムシもたくさん生きている。これらは葉っぱを食べて分解してくれるムシなのだ。難点は米ぬか好きのナメクジが増えること。これには捕獲器を庭のあちこちにセットして退治せざるを得ない。大量のアブラムシ等が発生した時も殺虫剤を使わないわけではない。だから完全な無農薬とかオーガニックを目指すガーデナーからしたら、不完全な対処だとは思う。それでもひとそれぞれ、できる範囲で上手に自然と共存していけばよいと思う。


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テーマ : ガーデニング
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網目美しい網じゃくし

2014年6月26日
 毎日使わないけど、毎日眺めて悦に入る台所器具、その一つが網じゃくし。京都の高台寺近くにある、金網つじの製品だ。一つ一つ手作りで、きっちり仕上げられているこの道具は、使い勝手が良いのはもちろんだが、なにしろ網目が美しい。均整な網目が美しいし、針金の終末は一体どこにあるのか不思議なほど丁寧に編み込まれていて、触ってもどこもかしこもなめらかな感触である。へたに持ち手に木やプラスチックを使わず、全て金属の針金という潔さも格好いい。我が家では野菜、あるいは味噌汁の出汁である煮干しをすくい上げる道具なのだが、動作もなめらか、野菜や肌がどこかに引っかかって不快になるようなことはついぞない。もう数年来使っているが、まったくへこたれる様子もない。
 毎日使うわけではない。それでもきっちり職人芸が生きている美しい道具は、毎朝毎夜必ず目に入る場所にぶら下げている。見事な仕事ぶり、きっちり仕上げられている網目の姿に、気持ちがしゃんとする。無駄なく機能的、周囲の者を納得させる端正で美しいたたずまい。その存在感に職人さんのプライドが感じられる。プロフェッショナルな仕事ぶり、かくありたいものだ。

網じゃくし

テーマ : 和風、和物、日本の伝統
ジャンル : 趣味・実用

茂みに咲くネジバナの気品

2014年6月25日
 この時期になると、野原や芝生によく見かける花がネジバナだ。20㎝ほどのすっとした背丈、薄紅色の小さな小花がねじり上がるように咲く印象的な花である。小さい頃からこのユニークな姿が大好きだった。実はラン科の花なのだ。どうりで野原に咲いていても、気品が感じられるはずだ。だが芝生の中によく生えるので、芝の本などでは「雑草」として分類される。
 大好きな花なので、ぜひ自宅の庭に毎年咲かせたいと思っていた。今年、職場の駐車場に咲いていたネジバナを移植してみた。しかしネジバナだけで育てるのは難しいようだ。やはり私同様、かわいらしさに惹かれて庭に植えたいと思う人がいるらしい。「ランの仲間は菌根菌との共生があるので、生えていたところから環境の違う場所に持ってきても難しい」(曳地トシ他 雑草と楽しむ庭づくり 築地書館 2011年)のだそう。4株うえてみて、今のところは元気に咲いているが、来年の開花は難しいかもしれない。
 
 夏の野の茂みに咲けるねじりばな薄藤色に凜と立ち入る aya

昨年の今頃、始めたばかりの短歌でネジバナを詠んでみた。少し気持ちが落ち込んでいたときに草むらに咲くネジバナをみて、そのすっとした立ち姿に励まされたのだ。自分も凜とした姿で毎日を過ごそうと思えた。実は、ちょっとフレーズを引用した本歌がある。

 夏の野の茂みに咲ける姫百合の知らえぬ恋はくるしきものそ 大伴坂上郎女 万葉集巻8 1500

秘める恋の苦しさを可憐に品良く、そして素直に熱く詠んだ歌をちょっと拝借。歌の世界ではコピペも「本歌取り」という技の一つで、さりげなく本歌の叙情も読み込むことができる。初めて詠んだ歌にしては、なかなかではないかと気に入っている。それもこれもネジバナのもつ気品ある美しさあってこそである。


ネジバナ駐車場

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テーマ : 山野草
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メロン大国、茨城

茨城メロンほのか
2014年6月24日
 メロンと言えば北海道の夕張メロンを思い浮かべる方も多いだろうが、実はメロンの生産量が日本一なのは他ならぬ茨城県である。毎年この季節には、なじみのJA直売所にたくさんのメロンが並んで売られている。
 我が家で最も愛されている品種は、「ホノカ」という赤肉メロンである。夕張とかタカミが著名だけれど、茨城南部ではこのホノカという赤肉がよく売られている。スーパーに行けばもちろん他の赤肉メロンも売られているが、うちの夫はこのホノカが大のお気に入り。おそらく「ホノカ」というなんだか控えめな名前も好ましいのだろう。甘くてジューシーでふんわりしている。香りは微か。直売所なら、ちょっと大きめのメロンが4,5個で3000円程度で買うことができる。
 この季節、茨城に住んでいる喜びを享受するために、毎朝1/4個、時々は半分割りしたメロンをいただく。更に夜なら種を取った穴にちょっとお酒(シャンパンとかポルト酒)を注いでいただくと、幸せこの上ない。生ハムとメロンをサラダと位置づけて食べるのも好きだ。朝食にメロンを食べ、夜にまた食べる・・・この季節しか味わえない贅沢である。
 実はメロンは正確には果物ではない。農林水産省では「果実的野菜」として分類されている。そもそも野菜、果物の分類は曖昧らしいが、ウリ科キュウリ属と言われると妙に納得する。それでもやはり、甘美なメロンは果物として味わいたい。あと一週間もしたらホノカの季節は終わってしまいそう。年中味わえる果物も増えた昨今だけれど、限定時期の果物はひときわ愛おしい。せっせと食べることにしよう。

メロン1

 

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アジサイとクジャクの雨引観音

雨引観音

2014年6月23日
 雨降る日曜だった昨日、茨城県桜川市にある楽法寺(雨引観音)に詣でた。板東三十三カ所巡りの第二十四番のお寺で、開創は587年というから歴史ある寺社だ。安産や子育て祈願の人々が多く詣でる寺である。
 雨引観音はアジサイの寺としても有名であり、以前から訪れたいと思っていた寺だ。雨の日に詣でることができて、アジサイのしっとりした美しさを味わうこともできた。少々アジサイのご紹介を・・
雨引アジサイしろ
雨引のアジサイ青2
雨引のガクアジサイ紫


歩道や境内に多数のアジサイが咲いていて、アジサイが大好きな私は大満足。しかも青から紫にかけてと白という好みのしっとりした色合いのものが多かった。
 大喜びでお参りし、ふと建物の屋根をみると、なんと大きなクジャクが1羽留まっていた。輝くような青い胴体と広げていないものの、美しい模様の羽根が見えた。境内で放し飼いしているとのこと。クジャクは仏教の中では菩薩の一つの姿らしく、さすがに神々しい雰囲気を醸し出していた。
雨引のクジャク5

思いがけないクジャクとの出会いに、大喜びしてしまった。美しいものがたくさんあふれていて、興奮してしまった。今ひとつしっとりした気持ちにならないまま、お参りした。「ご朱印は記念スタンプではありません」ご朱印をいただいたときに挟まれていた紙に記されている。だが、心を癒やす花だけならまだしも、クジャクとまで出会えたらさすがにレジャー感覚が高まってしまうのは仕方ない。

御朱印雨引と出雲


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少女のもつ美への憧憬~バルテュス展をみて~

2014年6月22日
 2週間前に上野の東京都美術館でバルテュス展をみた。よく着物がお似合いの節子夫人や、レマン湖沿いの美しい街に住んでいたという事実が印象的な画家だった。今回死後初めての大回顧展ということで出かけてみた。
 バルテュスの作品には、少女の絵が多い。下着や裸体をさらして、のけぞるようなポーズや鏡に写る自分の姿を見ているポーズも多い。実際にバルテュス展でたくさんの絵画をみていたら、少女の性器をまざまざと描いているものも多かった。それでいてどの絵も静寂のなかに品があり、かつオーラがあった。なぜ、あんなにも大胆なポーズで少女の裸体を描きながら、上品で静謐なのだろうか、と消化不良でしばらく過ごした。
 女性器を生々しく描いた、オルセー美術館のクールベの絵画を思い出した。黒々とした女性器と下腹部を脚を開いた状態で描いた作品だ。みたときはかなりぎょっとしたが、作品名をみて妙に納得した。L'Origine du monde、「世界の起源」だ。全ての人間は女性器から生まれるのだと思うと、そこにいやらしさを感じることがむしろいやらしい、そう思った。しかしバルテュスの女性器はなんなのだろうか・・。どの絵画もかなり性器や乳房、太ももをはっきりと描いているが、いやらしさはない。乳房はふっくらしているが、性器はいずれも無毛であどけない。表情は淡々と、男性を挑発する蠱惑さなどはなく、自らを静かにみつめている。
 後半生でバルテュス自身は「少女はこの上なく完璧な美の象徴」「神聖かつ不可侵の存在」「少女のフォルムは、まだ手つかずで純粋」なのだと言ったそうだ(節子・クロソフスカ・ド・ローラ、夏目典子他 「バルテュスの優雅な生活」新潮社とんぼの本 2005)。描かれる少女達は、みなバルテュスの憧憬の対象なのかな、と感じた。クールベの成熟した女性器は大地を思わせる豊潤な様相だが、バルテュスの無毛の女性器は固く侵しがたい神秘性を持つ。少女はエロスの対象というより、一瞬の美を輝かせる不可侵の存在。「絵を描くことは、祈りのようなものだ」とも言っている。バルテュスは少女の持つ生のエネルギーや女へと成熟する一瞬前の美を静かに祈るような思いで見つめたのだろうか。鑑賞して2週間ほどしてそう考えついた。もう一度見に行って確認したい、そう思ったが、残念ながら本日22日でバルテュス展は終了。次の機会に、またじっくりと鑑賞したい。

バルテュス展

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オーストリアのワイン グリューナー・フェルトリーナー

2014年6月21日
 先日ウイーンに出張に出かけた夫に、オーストリアのワインを買ってくるように頼んだ。買ってきた3本のワインは、リースリング、グリューナー・フェルトリーナーという白ワインとブラウフレンキッシュという赤ワインだった。ワインショップに出かけて、典型的なオーストリアのワインと頼んで選んでもらったらしい。そのうちの一本、グリューナー・フェルトリーナーをいただいた。オーストリア固有の白ワイン品種のようだ。鶏肉をシュニッツエル風に仕上げた総菜と一緒にいただく。
 ワインはなめらかでふくよか、軽いグレープフルーツとしっかりしたミネラルの香りがする。味もしっかり、とろりとなめらかで、後味に木の枝のようなほろ苦い感じが残る。テイスティングの本を見ると、「厚みのあるボディに溶けた白胡椒、ドライハーブ、レモンピール風味が特徴」の葡萄品種とある。なるほど、ほろ苦い感じは確かにレモンピールに似ていた。ドイツワインの甘さを想像していたが、辛口でほろ苦く、しかもなめらか。チキンのカツレツによく合った。
 ワインのエチケットも面白い。長方形の紙にいろいろ描くのではなく、薄ピンクの紙を写真のように切って貼り付けてある。ヴァッハウというオーストリア有数のワイン産地のワインだ。アルコール度が13.5%と白ワインにしては結構度数が高い。ウイーンにまた旅したくなったでしょと夫に言われたが、だいぶ酔っ払ってしまい、えへへと笑うだけであまり言葉は出なかった。


グリューナー・フェルトリーナー

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ワイン好きのお総菜6 鶏肉のシュニッツエル風

2014年6月21日
 カツレツといえば、ウイーン風かミラノ風。日本のとんかつも捨てがたいけれど、ワインにはやはりウイーン風かミラノ風がよく合うと思う。現地では美味しい子牛肉で作るのだろうけど、日本でお安く作るには鶏肉で代用が手軽である。
 鶏胸肉1枚は斜めに削ぐように二枚に切り、更に肉厚の部分は開くようにして薄くする。肉たたきで薄く8ミリくらいまで伸ばし、塩胡椒する。小麦粉、溶き卵、パン粉の衣をつける。フライパンにオリーブオイルを1㎝くらいひいて、鶏肉を入れ両面をきつね色に揚げ焼きする。レモンを添えてたっぷりかけていただく。
 ゴルフに出かける夫に、今夜はシュニッツエルだから昼食にとんかつとかはやめておいてねと言っておいた。楽しく帰宅した夫に、鶏肉のシュニッツエル風だよと言ったら、「え?仔牛か豚じゃないの?」とあからさまにがっかりされた。だが鶏肉のシュニッツエルだってなかなかの味わいなのだ。食べさせたらニコニコと「ウイーンで食べたのより美味しいね」と満足していた。



鶏肉のシュニッツエル風 (1)


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プロフィール

bordeauxlyon

Author:bordeauxlyon
のびやかな筑波山の麓に在住。ガーデニングとワイン、旅が生きがい、そして趣味は美術館巡りと短歌です。
美しい花や自然、アートに満たされた日々で、心地よい豊かな日々を過ごしたいと思っています。
花と画家のなかでも大好きなクレマチス、マティスを冠して、日々の暮らしについて語ります。

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