フロマージュを楽しむ⑤ クリーミーでリッチ、サンタンドレ

2015年3月31日
 なかなかダイエットが成功しなくて、苦悩している・・・。たくさん歩いて、時々泳いだりゴルフしたり、朝のラジオ体操をしたり。こんなに元気に活動しているのにやせないのは、やはり食べ過ぎなんだろう・・・。ダイエットと宣言しても、夫は私の食べたものを冷静に眺めて「それはダイエットじゃない」と言い張る。炭水化物を減らした気分でいても、ちょこちょことお菓子もつまんでいるから、結局摂取カロリーは結構な値なのだ。
 そんなときにチーズは禁物なのだが、どうしても買ってしまう。妥協して脂肪分の少ないカッテージチーズで我慢することもあるのだが、とろり柔らかく、クリーミーなチーズの魅力は捨てがたい。
 デパ地下で安売りしていたサンタンドレというフランスチーズを買ってしまった。とってもコクがあり、バターのような舌触り。周囲の白カビはふわふわとした綿のよう。美味しいチーズだ。
 白カビチーズには、牛乳にクリームを加えたもので作られる濃厚なものがある。固形分中、乳脂肪が60~75%がダブルクリーム、75%以上のものはトリプルクリームと呼ばれる。サンタンドレは、トリプルクリームのチーズ。ダイエット宣言しているものには禁忌のチーズだ。
 でも美味しくて、ついついいただいてしまう。軽い赤ワインといただけば幸せで、丸い顔が余計に丸くなる。

サンタンドレ

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吉野山図屏風 渡辺始興

2015年3月30日
 毎日桜の開花についてニュースであれこれと告げられる。いよいよ春の到来だなと感じられ、嬉しくわくわくしてくる。
 桜を描いた名画はたくさんあるが、この春に真っ先に眺めて良かったのは、東京博物館でみた渡辺始興の屏風絵。ほのぼのした色調の吉野の山に、ごく淡い薄桃色の桜がぼわ~と咲き乱れている。あこがれの名所、吉野の桜への思いをかきたてられる。写真で見る吉野はもう少し灰色がかっている気がするが、この絵の山はあくまでもパステルカラーのグリーンだ。現代の若いイラストレーターが描いたと言われても、なるほどとうなずいてしまいそうなほのぼのさ。のんびり、ゆったりした気持ちで眺めることが出来た。
 作者の渡辺始興は、最初狩野派に、その後尾形光琳に学んだという。なるほど、金屏風の華やかさ、上品さと、琳派のかわいらしい単純化された桜、山が溶け合っている。江戸の始めの頃に、こんな屏風絵が描かれたなんて不思議な気もする。いつの世でも桜を愛する気持ちは、日本人のDNAに深く刻み込まれているのだなと思う。

吉野山図屏風2

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温かで陽気な色、オレンジ

2015年3月26日
 年度末のパーティで、かわいらしいブーケをいただく機会があった。元気がでるような陽気さ、温かな雰囲気を持つオレンジのガーベラだ。ちょうど同じ色のカシミアセーターを着ていたので、ぴったりと合う嬉しい偶然。オレンジ色は大好きな色だ。太陽、柑橘類、古代クレタ文明の壁画「パリの女」の色→クレタオレンジなど、オレンジ色にまつわるものは、どれも温かくおしゃれな印象である。 
 色彩心理の面からも、健康的で、明るく、快活なイメージであり、食欲を刺激し繁栄のシンボルという(コロナブックス編集部「フランスの色」コロナブックス 平凡社 2010)。オレンジ色のガーベラの花言葉は、ネットで検索してみると、冒険心や我慢強さ。何かにチャレンジするひとにふさわしいとある。メッセージ性の高いブーケだ。くださった方に感謝。
 オレンジ色は、インターナショナルオレンジという色名で、航空法で定められた安全確保に使われる色でもある。旅好き、飛行機好きの私にとって、哀しく心ざわめくような事件が続く昨今。オレンジ色のもつ意味は、案外複雑で深い。

ブーケ:オレンジのガーベラ

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自立心旺盛なヒヤシンス

2015年3月26日
 春の温かさが日毎に強まっている。日々、新たな芽吹きや開花が嬉しい驚きをもたらして、幸せな季節である。今、最もワクワクしているのが、ヒヤシンスの開花だ。なにせ、昨年咲いたヒヤシンスの球根を掘りあげて、そのまま庭の片隅に置きっ放しにしたものが、元気に芽を出し開花したのだから。なんて強靱なんだろう!ちょっぴり土に触れているだけなのに、そこに根をだし開花したのだ。もちろんなんの手間もかけていない。
 ご近所の花壇や他の方のブログなどでは、冬の間も丁寧にお世話してあげたとおぼしき花が、次々に美しく咲いている。たっぷりの愛情を浴びて開花した花は、本当に幸せそう。私のような粗忽者の庭では、自立心旺盛で強靱な植物が、ちんまりと咲いている。それでもやっぱり元気いっぱい、春の喜びを感じている風なのは変わりない。春の訪れ、また花々から元気をもらう一年の始まりである。

強靱ヒヤシンス

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常磐線開通

常磐道開通

2015年3月25日
 3月1日に常磐道が全線開通した。実家の宮城から茨城まで南下のドライブをした。様々な思いが去来したが、写真でこの思い出を残しておこうと思う。

常磐道山元標識1
 乗ったのは、宮城県南部、海添いの町、山元インター。津波で被害を受けた町だ。
山元入り口

仙台か、いわきか
 高速に入ると、当たり前だが、仙台方面かいわき方面か標識があった。
山元あたり海
 高速道路からみえる山元の海。
南相馬SAの案内
 南相馬SAの案内。ここを過ぎたら、あとは茨城近くの中郷までSAはない。
南相馬SA準備中
南相馬SAは、このときまだトイレ程度しか設備はなかった。4月にショップなどが開くらしく、まだ建設中だった。土地の野菜や特産品を売る売店ができるようだ。
線量モニタリングポストのお知らせ
トイレの前には、常磐高速沿いの放射線量モニタリングポストのお知らせがあった。
線量案内
線量の掲示板
相馬SAチーズなどの飾り
相馬の特産品などが、いくつか飾ってある。先日仙台で買って美味しかった、チーズの味噌づけも。売店ができたらここで買えるのかな?楽しみだ。
放射線量の標識1
走っていると、道路沿いには放射線量の標識がある。
放射線量の標識2
帰還困難区域の標識
帰宅困難区域の標識。
浪江IC
浪江IC
汚泥の袋の山1
 除染の土壌を仮置きしている山だろうか。
汚泥の袋の山2
 苦しい思いで眺めた。原発再稼働には反対である。




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ジャンル : 地域情報

春を告げる香り 沈丁花

2015年3月24日
 庭の沈丁花が満開だ。視覚よりもまず、その魅力的な香りで気付く。ご近所でもたくさんの沈丁花が開花していて、お散歩していると、華やかな香気がそこここにただよっている。
 甘くて華やかで清々しい香り。お香に使われる沈香とスパイスの一種、丁字、つまりクローブの名をとって沈丁花というらしいが、あまりぴんとこない。沈香の香りなど、よくわからない。クローブのぴりっとしたさわやかな香気はあるかもしれない。化学的には120種の香り成分から形成される香りらしい。なるほど、複雑な香りのはずだ。
 実家にも同じ赤い沈丁花が植えられていた。春が近づくと、その芳しさは庭の空気を華やかに、和やかにした。昔は部屋に飾ればキツいほどに感じた沈丁花の香りだが、今は春の到来を知らせてくれるうれしさで、そうとは感じない。むしろ、母と一緒に開花や香りを楽しんだ懐かしさがこみ上げてくる。
 一輪だけ切り花にして飾ってみた。そうして鼻を近づけて、どんな種類の香りがするのかよくよく嗅いでみた。すると意外なことに、レモンの皮のようなさわやかでほろ苦い香りもした。子どもの頃にはもう戻れない切なさも、くんと嗅いだ香りから漂ってきた。

沈丁花 (2)

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歌川広重の東海道五十三次

2015年3月23日
 実家への帰省途中、偶然立ち寄った美術館で素敵な版画と出会った。歌川広重の東海道五十三次である。
 栃木県那珂川町馬頭広重美術館はごく小さな美術館。だが木製の天井が拡がるエントランスから、明るい緑色の竹林が見える。さわやかで落ち着いた、心安らぐ建物だ。そこで今回、たくさんの広重作品を眺めることができた。
 これまで浮世絵にはあまり興味がそそられなかった。だが、この素敵なたたずまいの建物でじっくりと鑑賞したら、そこに描かれる人々のユーモラスでかわいいこと。シックな色合いもいい。なんとも粋で魅力的なイラストのようでもある。東京から京へと向かう旅人が生き生きと描かれている。浜松を始め馴染みの静岡各地で、たばこを吸おうとするひと、ごろりと木の根元で休息する人、旅籠に呼び込みをする女性(「御油」)などが描かれている。恋するような気持ちで夢中になって眺めた。 
 展示目録を確認すると、行書東海道と記されている。東海道五十三次のなかで最も有名なのは「保永堂版」で天保4年頃に出板されたようだ。後に広重は約20種類の東海道シリーズを制作し、その中のひとつが行書東海道と呼ばれる、今回私がみた版画のようだ。目録によれば、天保12~13年に制作されている。あとで保永堂版を本で確認すると、同じ「御油」でも描かれているものが違う。東海道五十三次には、様々なバージョンがあるらしく、比較するのも楽しそうである。
 旅する人々の生き生きした姿、旅の風景、シックな色合い。これだけでも十分魅力的なのに、バージョン違いで異なる絵柄を比較味わうのもまた楽しそう。広重の浮世絵探索、堪能をするために、東海道新幹線に乗って旅したくなった。

広重美術館

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ふくろうを奉る鷲子山上神社

2015年3月22日
 楽しい神社を訪問した。栃木県と茨城県の県境に位置する鷲子山上神社(とりのこさんしょうじんじゃ)である。→鷲子山上神社 国道の看板から山道に入り、ずんずんと山に登っていくとこの神社がある。鳥居の中央が栃木県と茨城県の県境に位置するという珍しい神社。たくさんの楽しい企画が用意されていて、思わぬところでエンターテイメントを満喫できた。
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 鳥居の前に県境のしるしがある。
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 1815年に建立された楼門。荘厳な印象なのだが、両脇に立つ「フクロウの神社」が面白い。

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 「鷲子山の御祭神は、天日鷲命(アメノヒワシノミコト)といわれる鳥の神様です。古い時代よりフクロウが、大神様の御使い・幸福を呼ぶ神鳥として崇敬されています。 境内には多くのフクロウ像があり、運気上昇・金運の福徳・パワースポットとして、全国より多くの方々が来山されます(HPより引用)」この神社には、いたるところにフクロウが祀られている。手水もフクロウ。2回水をかけて、手で触れると案内にあるので、願い事をしながらそのとおりに行った。

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 千年杉。大きな太い幹をもつ杉。底知れぬパワーを感じる。

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 売店。たくさんのお守りとともに、ふくろうグッズも売られていた。
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 思わず注目したのが、宝くじ入れのふくろ。巾着タイプと札入れタイプがある。「どちらが効果があるんですか?」と思わず確認した。どちらも効果があるが、女性は通帳など何でも入れたいので巾着型が好まれるとか。10万とか、100万とか、小口ながらもよく宝くじがあたるとのこと。おもわず購入。実家の母にプレゼントしたら喜んで神棚に飾っていた。当たるといいな。
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 フクロウを祀る神社も同じ境内にある。大きなユニークなフクロウがそびえ立つ。下には御柱があり、願い事が叶ったり厄除けに効果てきだとか。たくさんの願い事をしながら、楽しく巡った。
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神社の境内には、椿茶屋という茶屋もあり、素朴な料理が楽しめた。こちらは山菜おこわ定食。

 いただいた御朱印には、キュートなフクロウの印も押されていた。山頂に様々なイベントが用意されていて、なんとも楽しい神社だった。あまり情報が無いまま、前から看板が気になっていたから行こうと夫に誘われてでかけた神社。思わぬエンターテイメントを満喫できた。

テーマ : 聖地巡礼の旅
ジャンル : 旅行

早春の白いクロッカス

2015年3月19日
 日増しに春めいてきて、庭のあちらこちらに球根の芽が伸びてきた。まず真っ先に咲いたのは白いクロッカス。小さくてかわいらしい花だ。紫や黄色など様々な色があるが、昨年植え付けたのは真っ白いクロッカス。純白というにふさわしい、清々しい色だ。
 早朝はきゅっと堅く花も閉じている。だんだんとふっくら開いていく。その変化もかわいらしい。冬の雪と同じ純白だが、つぼみがふっくらとすると、とたんに暖かみを帯びた柔らかい雰囲気となる。
 これから様々な花が咲いていく愛しい庭。その先駆けとなる地表を白く存在するクロッカス。花言葉は「青春の喜び」「切望」。まさに春を告げる花にふさわしい言葉だなと思った。

クロッカス

狩野永徳筆 檜図屏風 

2015年3月18日 
 「人を感動させるような作品にしたい」若いフィギュアスケート選手がよく言うこの言葉に、違和感を抱く。およそ、人を感動させるような作品は、そうと意図して創造されるものではないと思うからだ。表現しようとするものの本質にひたすら向き合い、真摯に取り組んだ結果できあがったものこそに、ひとは感動するのだから。1984年サラエボオリンピックでのアイスダンス、トーヴィルとディーンのボレロ→トーヴィルとディーン ボレロや1992年のリレハメルオリンピック、カタリナ・ビットの女子シングル「花はどこに行ったの?→カタリナビット 『花はどこへ行ったWhere Have All the Flowers Gone』」。これらは日頃の精錬と、その音楽の持つ本質に迫ろうとしてひたすら演技した結果、大いなる感動をもたらしたのだと思う。人を感動させようと思って、感動的な作品ができるわけではない。
 週末に国立東京博物館で、狩野永徳筆 檜屏風図をみた。絢爛な色彩と大胆な構図、思わずうなるような凄い作品だった。だが、心を打ち振るわせるほどの感動はない。素敵な魅力ある作品なのに、なぜだろうか。
 折しも狩野永徳の生涯を描いた小説「花鳥の夢」(山本兼一著 文藝春秋2013/文庫2015)を読んでいる最中に出会った屏風絵だった。新境地を求めて無我夢中に描く永徳。時に喜び、時に激しく苦悩して多くの作品を作り上げていく。凡才の父親を軽蔑し、長谷川等伯の才能に激しく嫉妬したりと、結構人間くさく、魅力的な人物に描かれている。面白くて夢中になって読んだ。狩野派の絵というと、ただ単に派手できらびやかな印象しかなかったが、端正な気品を大事にする絵に俄然興味がわいたところだった。
 なるほど、華麗で大胆な構図の中に、檜の持つ生命力と端正なたたずまいを感じた。だがこの絵から、心に迫るほどの感動は生じない。小説の中の永徳は、時の権力者や世論からの賞賛を求めながら、新しい画風に挑戦していた。作者のフィクションかもしれない。だが、人からの賞賛を求めて芸術作品を作るとき、そこに感動は生じない。永徳の絵は、時に人を疲れさせる、と父や秀吉に評価されている。この日みた檜図から技巧と気概は感じられたものの、2ヶ月ほど前、同じ場所でみた等伯の松林図→長谷川等伯 松林図屏風ほどの感動を得ることはなかった。
 それでも魅力的な絵ではあるのだが。青臭い自己中毒の生き様は、それこそ人間らしいものだからかもしれない。

狩野永徳

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プロフィール

bordeauxlyon

Author:bordeauxlyon
のびやかな筑波山の麓に在住。ガーデニングとワイン、旅が生きがい、そして趣味は美術館巡りと短歌です。
美しい花や自然、アートに満たされた日々で、心地よい豊かな日々を過ごしたいと思っています。
花と画家のなかでも大好きなクレマチス、マティスを冠して、日々の暮らしについて語ります。

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