オランダ旅日記②フェルメール憧憬

2015年7月30日
オランダの旅、最大の目的はフェルメールの絵画を味わう事。アムステルダムの国立美術館とマウリッツハウス美術館にウキウキと出かけた。
アムステルダム美術館では、レンブラントの巨大な夜警の次の間にフェルメールがある。
名誉の間 フェルメール前からレンブラントを覗く
名誉の間 フェルメール作品が並ぶ前からレンブラントの大作 夜警を臨む

以前来たことがある夫が、小さいよ、と言ってはいたが、フェルメール絵画のその小ささにびっくりしてしまう。それでも暗闇の中に佇む牛乳を注ぐ女性や、恋文を受け取る女性は、光に輝く美しさを持っていた。抜群の存在感だった。
牛乳を注ぐ女性


マウリッツハウス美術館の真珠の耳飾りの少女もまた、小さい絵ながら、輝く美しさを持っていた。その魅力はあまたの解説やスカーレットヨハンソンが演じた映画で語り尽くされているが、やはり珠玉の作品だった。

真珠の耳飾りの少女

 どうしても試したくて、訪問当日は、涙形の真珠の耳飾りと青いスカーフを身につけて訪れた。首元に巻いていたスカーフを頭に飾り、少女と同じ格好で、絵とともに写真撮影という突拍子もないことを企んでいた。だが、夫に制止されて諦めた。あまりにも有名過ぎる絵は、もはやじっくり味わうというよりも、アイドルのごとき崇高さを持っていた。だから真似た格好で一緒に写真撮影したかったのだが・・・
 はからずも、翌日訪れたデルフトのフェルメールセンターでは、全作品の模倣を展示していたので、そちらでひっそりと、少女を真似てともに撮影することができた。失笑する夫だが、私は大満足。美を堪能するのみならず、少々悪ふざけのイベントとなり、楽しい思い出づくりができた。

テーマ : 歴史・文化にふれる旅
ジャンル : 旅行

オランダ旅日記①アムステルダムの空気感


2015年7月29日
運河と花が美しい街、オランダのアムステルダムを訪れた。中央駅から波紋のような形で整備された運河をクルーズすると、煉瓦造りの美しい町並みが見える。花市場にはとりどりの色彩の花たち。美術館には沢山の名画、街にはダッチデザインの建物や小物たち。新旧入り混じったアーティスティックな街を楽しんだ。
古くから貿易や産業で発展してきた街である。アジアとの交流も古くて長い。この街歩きでも、様々な宗教や言語を持つ人々がたくさんいた。自由で寛容な街なのだろう。
長い歴史を経て辛抱強く街を築き、貿易では広く世界の文化を取り込んで発展してきたアムステルダム。三泊という短い滞在ながらも、アムステルダムの街歩きで、様々なアートと、堅実ながら自由で寛容な人々の雰囲気を味わった。

写真は東京駅のモデルとなったアムステルダム中央駅と運河ツアー観光船

テーマ : 歴史・文化にふれる旅
ジャンル : 旅行

南アフリカのスパーリングワイン


2015年7月28日
楽しみにしていた夏のバカンスが到来。今年はオランダのアムステルダム、ベルギーのブリュッセルに出かける事にした。名画と美食がお目当てだ。
最近は羽田空港からの旅が続いたが、今回は久しぶりに成田からのフライトである。出発前にラウンジで乾杯をした。
スパーリングワインは南アフリカのものだった。ヨーロッパではない、いわゆるニューワールドと言われる国のワインでも、南アフリカは確か高品質で有名である。だが、スパーリングも作っているなんて、今回意外な発見だった。シャルドネ、ソービニヨンブラン、あと忘れたけどもう一種の白葡萄を組み合わせたスパーリングワイン。変わってる組み合わせで面白い。さわやかな辛口、ごく微かな草原と白いフルーツの香り。軽やかな味わいが、旅の気分を盛り上げる。遠い国からやってきたワインということが、旅情を更に刺激する。新たな旅にワクワクさせられるワインとなった。

テーマ : ワイン
ジャンル : グルメ

氷裂文のそばちょこ


2015年7月27日
青磁の器が好きだ。現代の染め付けも良いが、アンティークの染め付けも良いものだ。そんな思いのきっかけになったのが、氷裂文様で金の接ぎが施されたそばちょこである。
そばちょこと言っても、高さ5センチ程度の小さいサイズ。そばの付け汁には小さ過ぎる大きさである。せいぜい薬味をちょこっと入れるくらいのものだ。私はエスプレッソをごく少し、二、三口程度入れるとか、ワインのつまみのオリーヴやナッツを入れるなどして使っている。いくつかあるなかで、全体に氷裂といわれる細かい柄が入ったものを、今愛用している。冬の朝、水溜まりや池に薄く張った氷に、ひびが細かく入ったような文様を、氷裂文という。このそばちょこ、丁寧に描かれた氷裂文も美しいが、口に施された修復の金継ぎもまた良い。これもまた丁寧な仕事で、滑らかに品よく継がれている。江戸時代、1760年頃の作らしい。250年もの間、大切に使われてきた器だと思うと、私も背筋を伸ばし、両手で丁寧に扱う。そんな器の持つ存在感もまたよくて、末永く愛用していきたいと思わせるのだ。

テーマ : 和風、和物、日本の伝統
ジャンル : 趣味・実用

レースのような百日紅


2015年7月26日

猛暑が続くなか、元気いっぱいに咲き乱れる花、百日紅。我が家では、鳥の落とし種から一本の百日紅が生え、今年も傍若無人なほどに枝を分岐させ、そして開花した。
玄関前のごく狭いスペースに生えている。すぐ隣にはなみずきの大木。このまま育ててよいのか悩みつつ、そのノビノビしたおおらかな生命力にまかせ、植え替えもせずに開花を待っていた。
百日紅の花、近くでよく見ると、花びらがレースのように縮れた感じでかわいらしい。沢山の蜂も吸い寄せられる魅力的な花。暑さのなかで、しばらく楽しませてくれそうである。

テーマ : 樹木・花木
ジャンル : 趣味・実用

広重の雪月花

2015年7月23日
 仙台市立博物館の「ご覧あれ 浮世絵の華 歌麿・北斎・広重 平木コレクションの名品」展を見に行った。美人画などには大して興味がないのだが、目当ては歌川広重の旅情あふれる風景画である。江戸や東海道の印象的な風景と小さく描かれる可愛らしい人物像に魅力を感じる。今回も小品ながら、素敵な風景画に出会うことが出来た。
 江戸近郊八景図などと共に展示されていた、雪月花を示す三品がそうである。「阿波鳴門之風景→鳴門之風景」「武陽金澤八勝夜景」「木曽路之山川」順に、花、月、雪を描いている風景画。淡い藍色の鳴門の海や淡い墨汁で描かれたような雪山。いずれも上品な藍色のグラデーション、静かなたたずまい。それでいて華がある。
 雰囲気のある気品ある作品達をみて、ゆっくり旅して日本の風景を楽しみたいと感じた。

仙台市立博物館 浮世絵

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テーマ : 美術館・博物館 展示めぐり。
ジャンル : 学問・文化・芸術

カラフル美人さんなミニトマト

2015年7月21日
 今年もミニトマトをキッチンガーデンに植えている。今、少しずつ収穫が楽しめるようになった。今年は5品種を混植している。
 中玉の「黒いトマト」、その下のブラウンの「マラケシアンヒップ →マラケシアンヒップ」、黄色くて甘い「スイートミニ イエロー」、ごく小粒の赤い「トウインクルミニ→トウインクルミニ」、キュートなイチゴ型の「トマトベリーガーデン→トマトベリーガーデン」。毎日少しずつしか収穫できないが、いずれもつやつやと輝いて、親ばかながら美人さんばかり。摘みたてはへたもぴーんと立っていて、元気いっぱいである。
 最近はスーパーにカラフルなミニトマトが並ぶことも多くなった。でも自分の家の庭先で収穫できるミニトマトの美しさ、かわいらしさにはかなわない。カメラを向けた時のそのつやつやは、笑顔一杯のようでもあり、まさにアイドルのような存在感である。今年は黒とブラウン(ほとんど同じ色に見えなくもない)も混ざって、シックな雰囲気さえただよっている。全色そろうと、複雑味を帯びた魅力。収穫作業はなぜか苦手な夫なのだが、私が帰省している週末の間に、こっそり摘み取ることを覚えて一人で食べたらしい。仕方ない、このかわいらしさにはかなわないなと、なんとなく敗北感の私だった。

2015夏の収穫

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支倉常長とスペイン祭り 慶長遣欧使節出航400年記念

政宗候と小十郎どの
2015年7月20日
 仙台の勾当台公園で、楽しいイベントを発見した。”慶長遣欧使節400年記念・食と旅する支倉フェスティバル”。支倉常長ゆかりのスペイン始め、イタリアなどの食の屋台、そしてステージでは伊達政宗や支倉常長が口上を述べながら踊るといったイベントだ。ステージを眺めていると、弦月のかぶとをかぶった伊達政宗らが朗々と口上を述べている。我が故郷のお殿様、片倉小十郎もすぐ横に。そして赤い甲冑の真田幸村と軽やかな装束のひとが支倉常長役だとか。(来年大河の主役、真田幸村と伊達・片倉は大坂夏の陣で対峙している。過去の関連記事→信州上田と宮城白石の繋がり) 近くで売っていたスペインのスパークリングワインを飲みながら、楽しく鑑賞した。
 屋台にはスペイン、イタリア、南米などの料理屋が屋台を広げていた。残念ながら昼食を食べた直後だったので、味わえなかったが、大きなパエリアパンでつくるパエリアやスペインバルの軽い食べ物達が美味しそう。
支倉常長祭りパエリア
 支倉常長がサン・ファン・バウティスタ号に乗り込み、石巻から出航したのは1613年。1611年の三陸地震による大津波を経験し、2年後のことだった。メキシコのアカプルコ経由でスペインマドリードに到着したのは1614年、そしてローマ教皇に謁見出来たのは1615年8月。歓迎は受けたが、政宗に命じられたスペインとの貿易交渉はかなわず、日本ではキリスト教禁止令も発せられた。そして1617年無念の帰国。(祭り会場にあった支倉常長のリーフレット:仙台市経済局国際経済・刊行部刊行交流課 2013年9月27日発行より)。400年も昔の航海、欧州との交渉、どんなにか困難なことだったろうか。
 石巻には宮城県慶長使節船ミュージアムというのがあり、サン・ファン・バウティスタ号の模型が展示されている。昔、母親と観光して、楽しんだ思い出がある。先の大震災で破損を受けたのだが、この復元船は2013年に修復され、再び展示が可能となった。また、今年の5月30日、仙台と石巻を結ぶ仙石線は全線開通を果たし、この祭りと同日、7月19日には石巻出発祭と銘打った記念祭りが開かれた(河北新報/宮城県の地方新聞より)。多くの試練を乗り越えて少しずつ、だが確実に復興していく現代の姿に、支倉常長の偉業を重ね合わせた。気軽にスペインやイタリアの酒と食べ物を味わえる幸せを、しみじみかみしめた。

テーマ : 東北旅行
ジャンル : 旅行

冷し中華発祥の店 仙台 龍亭

龍亭の看板

2015年7月19日
 冷し中華発祥の店である、仙台の中華料理屋、龍亭に出かけた。甘めの優しい味わいの冷し中華を頂く事ができた。
 日曜日の13時30分、店に到着すると、10組未満程度の行列が出来ていた。20分ほどで着席できた。まず四角いお皿にハムやくらげ、鶏肉、胡瓜など具材だけが乗って登場。のちにタレに浸った冷し中華麺とちょっぴりのレタスサラダがやってくる。タレは醤油か胡麻か選べるが、ここは発祥の味にこだわり醤油味を注文した。酸味は控え目で優しい味のタレだった。ダイエット中につき、麺は少し残そう、そう考えていたが、麺もまた優しい味わいで、タレや具が素直に絡みつき、美味しく完食してしまった。
 ワインビネガーや香辛料に慣れた舌には、優し過ぎる味わいでもあった。卓上の酢とラー油で好みの味にアレンジした。「あのメニューが生まれた店」(菊地武顕 平凡社 2013年) にもあるように、発祥の店のメニューは圧倒的な美味というよりも、毎日食べたい優しい味が多い。こちらの龍亭の冷し中華もそうなのだと思う。隣の席の旅人が歓声を上げていた豚バラ煮込み乗せ炒飯の方が、よほど珍しく、おいしそうに見える。また、私がデザートで頼んだ杏仁豆腐もフルフルとしてたっぷり、しかも安価で美味しかった。
 でもやはり、この店に来たら、冷やし中華を注文したい。長く愛され、世に広まるメニューは、素朴で優しい味が良いものだ。

龍亭冷やし中華


過去の発祥の店
ハヤシライス発祥の店 丸善カフェ
牛タン発祥の店 味 太助

テーマ : 美味しくて、オススメ!
ジャンル : グルメ

キュウリのつる 網戸に進出

2015年7月18日
 庭のキュウリが旺盛に育っている。今年はリビングの窓際に2本植えている。ぐんぐん育ち、高さ1.5メートルほどにもなった。すると窓際にも蔓を伸ばし始め、先日はなんと網戸に絡みついていた。しっかりと網目を通し、くるんとまた巻き付こうとしているかのようだ。なにか、強固な意志のようなものを感じずにはいられない姿だった。
 このまま見守って、この先どうなるのかを見守っていきたい。そう願っていたのだが、大変なことになるという夫の反対意見には逆らえず、絡みついた蔓は外さなければならなかった。確かに網戸にぐるぐる巻きになっては大変である。
 ごめんねといって蔓の根元を切り、網戸から外した。キュウリの茎はゆらゆら揺れて、不安定になったが、翌日にはまたしっかりと支柱に蔓を伸ばし、元気いっぱいになっていた。ちょっとした障害なんかにはへこたれないのだ。今日もすくすくと育ったキュウリを一本、収穫できそうである。

キュウリのひげね

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テーマ : 家庭菜園
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プロフィール

bordeauxlyon

Author:bordeauxlyon
のびやかな筑波山の麓に在住。ガーデニングとワイン、旅が生きがい、そして趣味は美術館巡りと短歌です。
美しい花や自然、アートに満たされた日々で、心地よい豊かな日々を過ごしたいと思っています。
花と画家のなかでも大好きなクレマチス、マティスを冠して、日々の暮らしについて語ります。

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