スリム?なチューリップ バラード

2016年4月27日
 チューリップも盛りを過ぎて、少しずつ抜いてお庭に風がよく通るようにしている。名残惜しい。一番最後に咲き始めたのは、スリムな花姿がすっきり、とラベルに書かれていた「バラード」という品種。なるほど、ラベルの写真は確かに鉛筆のようにすっきりしている。だが、我が家のバラードはふっくらと膨らみ、外側に跳ねる花びらも元気に目一杯開いている。スリムとはほど遠い。
 でも元気いっぱい。夕方には少ししぼんで、スリムになる。だがお日様のもとで、元気いっぱいに花を開かせる。春を謳歌しているのだ。
 すっきりとスリムな姿にあこがれて購入した球根だった。思ったようなすっきりさはなかった。だが、スリムなだけが美しさではない。活力がなければ、美しくない。春だもの、元気いっぱいの方が、みんなに笑顔を与えるものだ。

バラード

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憧れの額田王 安田靫彦展

皇居1

2016年4月25日
 皇居の新緑が冴えるとある日。国立近代美術館の安田靫彦展をみにでかけた。「飛鳥の春の額田王」が一番のお目当て。子どものころ、教科書で見た凜とした姿。いつか、この絵を見るためだけに滋賀に行こうとさえ思っていた。このチャンスを逃すわけにはいかなかった。
 額田以外にも、日本史に出てくる著名な場面がたっぷりと展示されていて、見どころ満載だ。古事記や源氏物語、そして最近読んでいる平家物語から題材をとった絵が、とりわけ私には魅力的だった。ヤマトタケル、光源氏、静御前らが、端正な表情でたたずんでいる。背景の物語をしみじみと思いおこすと、抑制が効いた表情の中に、悲しみや色好みの感情が深く表現されていることに驚く。日本史のヒーロー源頼朝と義経、信長や秀吉もいる。風神雷神は軽やかに舞っている。すっきりとした線で、どれもこれも誠に端正な絵だった。
 さて、憧れの額田王をじっくりと眺めた。ほうとため息をつくほどの美しさ。正倉院文様の蘇芳の衣、乳白色のプリーツが入った裳。そして表情は凜として、まっすぐ何かを見つめている。背景には華麗な飛鳥の建物、そして大和三山。画面の中には、二人の王に愛され、素晴らしい歌を詠んだ才色兼備の女性が、迷いもなにもない、まっすぐな表情で存在していた。

 香具山は畝傍雄雄しと耳梨と相争ひき神代よりかくにあるらし古も徒にあれこそうつせみも妻を争ふらしき 万葉集巻一・13 中大兄皇子

 大和三山というと、この歌を思い出す。香具山は耳梨山と雄々しい畝傍山を巡って争った。神代からこうなのだから、今も妻を奪い合って争うらしい、と後の天智天皇が詠んだ歌。額田を巡って、大海人皇子と争ったことを、率直に詠んだ歌という説は、美しき誤解らしいが、それでも大和三山を背景にきりりとたたずむ額田の絵を見ると、ロマンが駆り立てられる。


 あかねさす紫野行き標野行き野守はみずや君が袖ふる 万葉集巻一 20 額田王
 
 天智天皇の宴の場面で、大海人皇子との逢瀬を詠んだ歌として有名なうた。昔の恋人との不倫を公に詠んだ大胆な恋歌として知られるが、真実は、きわめて政治的なものだったともいう。あえて思わせぶりな歌を詠み、讃えた天智天皇の懐の大きさを示させ、二人の不仲と不倫の噂を払拭する。額田王が、大胆な笑みを浮かべながら、昔の恋人との艶な歌のやりとりをして、宴を盛り上げる。そんな魅力的な女性をあでやかに描いた憧れの絵。
 輝く飛鳥の都を背に立つ、毅然とした美女。改めて、この魅力的な女性の虜となった。

額田王


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クレソンの花

2016年4月23日
 クレソンの花が可憐に咲いた。普通クレソンは水辺に生えるが、これは陸クレソンとかいって売られていて、普通の土で育つ。冬の、赤さび色の葉っぱが青くなり、さあ、食べようかと思っていたところ、茎がぐんぐんと伸びて開花してしまった。
 アブラナ科らしい、菜の花をもっと素朴にしたような花。可愛らしい。葉も春先からは、綺麗な明るい黄緑色だから、黄色がより明るく見える。クレソンの葉っぱは鉄分が豊富。冬の葉色はいかにも鉄分たっぷりの感じだった。だが、開花に合わせるようにして、黄緑色の葉になった。春を謳歌しているかのよう。
 昔読んだ、深代淳朗さんのエッセイに、野生のクレソンをたくさんもらって食べたという話があった。40歳代で夭折した朝日新聞、天声人語の名物記者。きりりと小気味よい文章が大好きで、後に文庫化されたエッセイを愛読した。ロンドン赴任中に、家主のマダムがたくさんくれたのだそう。しかし、よくよく家のまわりをみたら、汚泥たっぷりの小川から摘んだものだったそうで、それを知ってからは食べられなくなったという話だったように記憶している。
 我が家のクレソンは、小川がなくてもよく育っている。多年草の丈夫な植物。開花後に若芽が伸びて、じっくりと食べられるだろうか?愛情をもって観察を続けたい。深代さんの名文にはかなわないが、クレソンを愛する気持ちでは勝てそうだ。

クレソンの花


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水戸 千波湖周辺のお散歩

2016年4月21日
 今年度から、月に一回水戸に出張である。予定の時間より早めに出て、出張先のすぐ先にある千波湖をお散歩した。水戸は県庁所在地なのだが、茨城在住約20年のうち、ほんの数えるほどしか訪れたことがない。そのなかでも、千波湖は近くに美術館や偕楽園があることから、2、3回訪れたことがある。春うららかな日に、しばしのんびりした散歩を愉しむことが出来た。

 桜はほとんど終わっていたが、それでも散り交う花びらの下、青空が写る千波湖を見ることが出来た。遠くに水戸芸術館のくねくね塔が見える。毎朝NHK水戸放送局の一コマで見ることが出来る、チタン製・100メートルの塔だ。おもわず、おお!と叫ぶミーハーな私。
千波湖

 湖周辺の遊歩道をのんびり歩くと、黒鳥親子がいた。白鳥はよく見かけるが、黒鳥とは珍しい!バレエ、白鳥の湖を思い出し、またしても興奮!そして子ども黒鳥のなんと可愛いことか。モフモフの体毛が可愛すぎます。みんな湖の藻でも食べているのか、ほとんど水に頭を潜らせてばかり。餌を探す子ども黒鳥の目も真剣そのもの。
千波湖の黒鳥親子

 近くには、江戸時代後期の名君・水戸藩主徳川斉昭の家来にして学者の藤田東湖の像、古井戸がさりげなく展示されている。今回初めて知った人物だ。これまであまり縁がなかった水戸だが、何せ徳川御三家の一つ、名門である。古い歴史が刻まれている街なのだなと、改めて思った。
藤田東湖像古井戸

 歴史ある街でこれからおそらく2年、コンサルテーションの形で新たな挑戦が始まりそう。朝のお散歩で気分よく、そしてその後、新たな人々との出会いも大変気持ちよくこなすことが出来た。おこがましく言えば、三顧の礼に応える形で受けた仕事である。2年後、自分が去った後でも、よき道筋ができているよう、心して頑張っていきたいと誓った。 周辺のプチ旅行も楽しそうで、ワクワクしている。


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纏う歓び パリ、オートクチュール展

2016年4月19日
 三菱一号館美術館で開催されている、パリオートクチュール展をみた。お金持ちが自分だけのために特別注文するオートクチュールの華麗な服たち。ためいきものの美しさを堪能した。
 オートクチュールの始まりから、コルセットからの解放、そしてその後の有名デザイナーの活躍や手仕事の妙。そんな歴史の流れを概観した。豪華で美しいドレスのなかで、最も心を奪われたのは、マドレーヌ・ヴィオレによる淡い緑色の絹モスリンがグラデーションにデザインされたイブニングドレス。うっとりするような美しさ。コルセットから解放された、ゆったり流れるような曲線のドレス。ビーズが上品に飾られて綺麗。→オートクチュール展 見どころ 
 この日は、実は着物を見て、よいのがあれば購入を計画していた日だった。フランスのドレスは、どれも皆綺麗で素晴らしかったけど、日本の着物だって負けていない。日本の四季を写しとり、重ねの色合いで四季や植物を表現する着物。多重な意味を持つ文様や時に絵画のように美しい裾模様。絹の美しさを活かしつつ、日仏の服飾の美は異なる様相である。いずれも大切に大切にしていきたい文化だ。
 古代、ひとは皮膚や身体を環境から守るために衣服を纏っていた。現在では、機能性はもとより、美しさ、時代の文化、着るひとの個性を如実に表すアートとなった。纏うことの歓びを感じることが出来て、幸せだ。



オートクチュール展


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矢車菊

2016年4月18日
 矢車菊が咲いている。透明感のある淡いピンクとブルー、二色の矢車菊。丈夫で、それでいて可憐な花だ。子どもの頃、矢車菊を育てた。大きな地震があり、慌てた愛犬が花壇の矢車菊を踏みしだいてしまった。ちょっぴり切なく哀しい思い出だ。
 地震の恐怖は人間だけでなく、犬や猫など、動物にもある。生き物全てが、大地の揺れに困惑する。5年前の震災で、私たちも経験したが、大地の揺れが断続的に続くと、どうしようもない恐怖と不安にかられる。神経がすり減っていく・・・。今も熊本、大分の人々は、どんなに不安定な気持ちで過ごしているだろうか。本当に心が痛む。
 透明感のある、美しい色合いの矢車菊。素朴で丈夫な美しさだ。私には、再生や癒やしの意味も持つ。今年は特に、たくさん咲かせようと思う。

矢車菊の思い出→矢車菊の思い出
 

矢車菊

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チューリップの競演

2016年4月17日
 庭のチューリップが満開!春の歓びが満ちあふれている。

八重咲きのはなやかなオレンジ色、モンテオレンジ
モンテオレンジ

 小さめな花、紫がかったピンクのベビーブルー
ベビーブルー

 白地に紫の斑入り、きりりと上品な二色咲き、フレミングフラッグ
フレミングフラッグ

 桜色のピンクダイヤモンド
ピンクダイヤモンド

 黒い上に、フリンジが入っているという、変わり種、パシフィックパール。その奥には大好きなアプリコットビューティも。
パシフィックパール

 ちっちゃな我が家の庭が、華やかな色に染まっている。春爛漫、季節が巡る歓びが満ちあふれている。
 
 熊本、大分の災害には心が痛むばかり。義母が住む大分市では、大きな被害こそないけれど、経験したことのない揺れの連続で、気持ちが落ち込む日々のようだ。それでも義母から「○○さんの庭は、今、きれいかろうね~」と息子らの日常に思いを馳せてくれている。せめて写真の花を眺めて、心を癒やして欲しい。


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コクと酸味が渾然一体 ロデレール

2016年4月14日
 結婚記念日の先日、良いシャンパーニュを開けた。フランスのルイ ロデレールである。数あるシャンパーニュのなかで、最も好きなメゾンだ。いつ購入したか忘れたが、何かの記念日に開けようととっておいたワイン。
 複雑さが素晴らしいシャンパーニュだと思う。こっくりとした蜂蜜やトーストの香りと、微かに爽やかな白いフルーツの香りが溶け合っている。ふくよかなコクと、爽やかな酸味が渾然一体となっている味わい。一口飲む度に、異なる表情を見せてくれる。細かい泡も、永久に続くかのような立ち上がり。ん~、素晴らしい。
 たまには贅沢をして、こんな複雑でお高いワインをいただき、気分上々。結婚生活も悲喜こもごも。好きで結婚した相手でも、家事や仕事、毎日の生活を重ねて行けば、甘いも辛いも酸っぱいも、様々な感情が重層的に積もっていく。若いときは単純明快がよろしくても、年を重ねて複雑性を増した存在が、本当に味わい深いものである。

ロデレール

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色とりどりブロッコリーとチューリップのポタジェ

2016年4月13日
 春爛漫。記事にしたい開花のニュースが我が庭にあふれていて、どの花を選ぼうか、嬉しい苦悩が毎日続く。そんな中で今一番の存在感はチューリップだ。毎年150~200球を狭い庭に植える。ポタジェに植えたチューリップが、今、まっさかり。赤にピンクに紫。暖色系のチューリップたち。昔駄菓子やにあった、チューリップアイス(五色の竹串にささったアイスキャンデー)を思い出す、可愛らしくておいしそうな色合いだ。
 このポタジェには他にブロッコリーとルッコラも植えたが、いずれもちょうど今開花の時期を迎えた。ブロッコリーはちょぴっとしか出来なかったし、葉っぱをヒヨドリに食べられてしまったから、収穫する気になれず、そのまま開花させた。淡い黄色い小花が、可憐にチューリップを引き立てる。ルッコラの白い素朴な花も調和しているではないか。パンジー、矢車菊、勿忘草、なずなも開花し、まさに花盛りである。なんて嬉しい、春の到来!
 本当は原色に近いチューリップはあまり好みではなく、これまで真っ赤なものは植えたことがなかった。昨年は、サカタのタネの株主優待品に、色とりどりのこのチューリップ球根が届き、ポタジェに植えた次第である。サカタのタネは、ブロッコリーの品種世界シェアナンバーワンの企業。宣伝するわけではないが、ブロッコリとサカタのタネは大いに関連しているのだ。ポタジェの彩りといい、大成功のコーディネートだ。
 
サカタのタネ 優待

ポタジェ


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黄緑の水玉、スノーフレーク

2016年4月12日
 桜とともに終わりかけているが、この春はスノーフレークの美しさに感嘆した。昨年初めて植えた、栽培が優しい球根植物。白くて釣り鐘みたいなキュートな形、スズランを大きくしたような姿だ。
 チューリップの開花前に、花壇を清楚に彩ってくれた。じっくり良く眺めると、フリルを添えたちょうちん袖のようにも見える。そしてそのフリルのひとつひとつに明るくて綺麗な黄緑色の水玉模様。なんて可愛らしいんだろう!こんな姿の花になら、妖精が飛び交っていると言われても納得がいく。
 ちょっぴり朝露もまとって、清楚さを際立たせていた朝。ひとりで庭にたたずみ、にやにやしてしまった。
スノードロップ


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プロフィール

bordeauxlyon

Author:bordeauxlyon
のびやかな筑波山の麓に在住。ガーデニングとワイン、旅が生きがい、そして趣味は美術館巡りと短歌です。
美しい花や自然、アートに満たされた日々で、心地よい豊かな日々を過ごしたいと思っています。
花と画家のなかでも大好きなクレマチス、マティスを冠して、日々の暮らしについて語ります。

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