金曜日のパスタ37 冷たい明太子のカッペリーニ

2016年8月29日
 夏の暑い日は、細麺カッペリーニを冷たく冷やして、冷たいソースと和える。お手軽で涼しいメニューだ。今回は、福岡土産、明太子のパスタだ。暖かい明太子スパゲティはよく見かけるが、冷たくしても美味しい。
 カッペリーニは表示の通りにしっかりと茹で、短時間で氷水で冷やす。キッチンペーパーでよく水気を拭いておく。パスタを茹でている間に、ソースの準備。明太子はオリーブオイルで良くのばしておく。そこに冷たいカッペリーニを入れて、ゆく和える。お皿に盛りつけたら、風味づけのオリーブオイルを一回しかけ、お庭の紫蘇の葉っぱをトッピング。
 美味しいオリーブオイルを使うのが、美味しさのコツである。軽く青草とスパイスの香りがして、コクのあるポルトガル産オリーブオイル。明太子のぴりっと辛さに負けない、豊かな風味を持つ。緑ワイン、ヴィーニョヴェルデが良くお似合い。

明太子の冷たいカッペリーニ

テーマ : おうちごはん
ジャンル : グルメ

爽やかポルトガル緑ワイン、ヴィーニョヴェルデ

2016年8月28日
 夏の暑い夜、魚貝と共に味わうのにぴったりな、爽やかな白ワインをいただいた。ポルトガルのヴィーニョヴェルデである。訳せば緑ワイン。その名のごとく、ライムや青草の香りがただよう、まさにグリーンフレッシュという言葉が似合う白ワインだ。
 リスボンのレストランでワインリストを頼むと、白ワイン、赤ワインと別に必ず緑ワインというカテゴリーがあった。その緑ワインとは、このヴィーニョヴェルデで、ポルトガル北西部のミーニョ地方の爽やかな軽い微発泡性ワインである。リスボンでやみつきになり、市内の随一の品ぞろえという「ナポレオン」というワイン屋さんで、自分みやげとして購入した。お勧めワイナリーのヴィーニョヴェルデを聞くと、試飲もさせてくれて、とても親切な(観光客慣れしている?)お店だった。
 日本で吞んだら、味わいが少し異なるかと心配していたが、杞憂だった。ライムの爽やかな香りがたっぷりと立ち上る。微かにほろ苦く、アルコール度が低そうなさっぱり爽やかな飲み口。微発泡はリスボンで吞んだときよりも強めに感じて、日本の蒸し暑い夜になんともよろしい。ぐびぐびたっぷりといただいた。夕食は、やはりポルトガルを思わせる鮹のサラダと魚のグリル、干し魚入りポテトサラダ。とても楽しかったリスボンの旅、街中の気安いレストランを思い出した。
 日本でもネットで購入出来るようだ。値段も1000円程度と気楽に味わえそう。日本食にもよく合いそうだ。我が家の常備ワインリストに、「緑ワイン」が追加となりそうである。

ヴィーニョベルデ

関連記事→
リスボン旅日記 ポルトガルワイン

テーマ : ワイン
ジャンル : グルメ

ワイン好きのお総菜47 赤ピーマンのマリネ

2016年8月27日
 パプリカとも呼ばれる赤ピーマンで作る、オリーブオイルの風味豊かなマリネ。甘みがあって、美味しいおつまみだ。
 朱ピーマンは、ガスの近火で皮が真っ黒になるまで良く焼き、その後水につけて皮を剥く。ペーパータオルに載せて、良く水分を拭き取り、食べよく切る。保存容器に入れ、美味しいオリーブオイルをたっぷりかけ、塩を軽く振る。翌日くらいが食べ頃。お皿に盛って、胡椒を振って、いただいた。
 リスボンで購入した美味なオリーブオイルを使い、金沢を旅した時に買ったヤマブドウ柄の九谷焼の器に盛りつけた。楽しい旅を思い出しながら、手作りお総菜でワインをいただく幸せ。

赤ピーマンのマリネ

テーマ : おうちごはん
ジャンル : グルメ

風に揺れる木々

2016年8月26日
 台風9号が茨城県を通過した。大変な風雨だった。せっかくの平日休み、びゅう~という風の音を聞いていると、のんびり優雅な気分になどなれなかった。じっと庭を見ては、風雨の動きを見守るのみの一日となった。
 じーっと台風に揺れる庭木を見ていると、風への対処がそれぞれ異なることに気付く。普段はゆらゆら優柔不断そうなイロハモミジが妙にどっしりと構えている。微動だにせず、強い風に動じない。いつも元気いっぱいのミモザは、たっぷり豊かな葉っぱが雨水を含み、風がふくと重そうに細枝ごとゆらゆらする。根が浅いから、折れはしないかとひやひやさせられた。コニファーは、寒い冬でさえ緑冴え渡り、さも丈夫に見えるが、風雨になんともろいのか・・・強風に煽られて、地面から倒れかかっていた。あとで見ると、ご近所のコニファーはことごとく風に煽られ、地面から45度に傾いていたから、根が浅く風に弱い木なのだろう。心配でならなかったが、外に出たら人間だって倒れそうな台風だったから、打つ手がないまま夜を迎えた。
 意外にも、21時に帰宅した夫が、風雨が止んだ夜の庭にかけだした。支柱を差し替え、根っこを確認し、斜めに倒れた木々をことごとく直してくれた。「ガーデニングは絶対しない」とのたまっていた夫が、樹木を心配しながら世話をしている・・・不思議な感動に満たされた。木々の持つ人間的な魅力にいつのまにかすっかりハマっている夫は、なにもしなかった私を責めながら、ひたすら木の心配をしていた。
 また来週は、大型台風がやってくるとのこと。用事のある私を尻目に、台風対策のガーデニング計画を立てる夫を、ちょっぴり見直している。これ全て、ひとえに、樹木の持つ魅力のおかげである。世話はかかるけど、植物って本当に素敵だ。

庭の木々

テーマ : 樹木・花木
ジャンル : 趣味・実用

迷い子 黒いカマキリ

2016年8月24日
 とある日、自宅の二階に上がると、真っ黒で小さなカマキリと遭遇!毎年、緑色のオオカマキリは庭にいるのだが、今年はとんと見ない。代わりにこの黒いカマキリが、ずうずうしくも勝手に二階に上がり込んでいた。こちらもびっくりしたが、黒カマキリもびっくりしたようで、軽い威嚇のポーズをとる。
 黒いカマキリなんて初めてみたが、手持ちの昆虫図鑑やネットで検索すると、褐色のカマキリはけっこういるようだ。それでもこんなに真っ黒なカマキリはついぞ見ない。その黒さ、墨のようだ。
 小さくて黒くても、やはりカマキリの存在感といったら、ユーモラスだ。部屋から出したくて、夫が追いやる。つるつるしたフローリングの上で、足の踏ん張りもきかないようだった。よたよたと後ずさる。あっけなく捕まって、夜の空へと放り出された。すぐに闇に染まって、見えなくなった。

黒いカマキリ

カステラしみじみ食べ比べ

2016年8月22日
 お盆の帰省みやげに、福岡で夫が文明堂(1900年創業)と福砂屋(1624年創業)のカステラを買ってきた。いずれも長崎の老舗カステラ屋。ポルトガルの旅を終えてから、すっかりポルトガル贔屓の我が家。はるばるポルトガルから日本に伝わったお菓子は、単なるおやつを越え、長い歴史と航海のたまものという存在である。心して味わった。
 味比べ。いずれも甘くてふんわりしっとり、ザラメの食感も美味だ。ただ、口当たりは文明堂の方がきめ細やかでさっぱり、福砂屋の方が黄色みが強く、よりふんわりしっとりという感じ。好みの問題だろうが、我が家では福砂屋のカステラに軍配が上がった。HPを見ると、微妙に作り方が異なることに気付いた。文明堂は卵を共たてといい、全卵のまま泡立てる。福砂屋は卵白と卵黄をわけてそれぞれ泡立てる別立て法。文明堂は機械のミキサーで混合しているようだが、福砂屋は人の手で泡立てている。しかも大きなボウルは銅製のようだ。これらによって味わいの違いが出るのだと思った。ちなみに福砂屋では、カステラ二個入りをカラフルな箱に詰めたフクサヤキューブという商品があり、可愛らしい。(今回福砂屋のカステラは、こちらを購入)
 微妙な味わいの違いを楽しみつつ、文明堂の包装をまじまじと見つめた。箱にはガレオン船とおぼしき船が、海原を渡ってこちらに航海してくる絵が描かれている。17世紀前後、大航海時代に用いられた大型帆船ではないだろうか。のちに、伊達政宗も日本で建造したガレオン船だ。
 美味なるカステラ、滋養に満ちたカステラ。航海を越え、歴史を経て、今私たちの眼前にある。そう思うと、とてもぱくっと一口で食べてはもったいないように思える。ゆっくりしみじみ味わっていきたい。

文明堂のカステラ


カステラにちなむ過去記事→
リスボン旅日記 素朴スイーツ
カステラの名店 CMソング
ガレオン船にちなむ過去記事→
支倉常長 サンファンバウティスタ号

テーマ : スイーツ
ジャンル : グルメ

ワイン好きのお総菜46 万願寺唐辛子のかつおぶしオリーブオイル焼き

2016年8月21日
 ししとうやピーマンは、オリーブオイルと好相性。たっぷりのオイルで揚げるのが最高だが、ちょっとでもオイルを減らしてヘルシーにしたい・・・そんなときにはオイルをかけて、オーブン焼きするのが良い。揚げ物よりも簡単にできるのも好もしいところ。今回は、スーパーでふとっちょの万願寺とうがらしを見つけたので、さっそくオリーブオイル焼きにした。
 大きいとうがらしは半分程度に切って、耐熱ざらにのっける。美味しいオリーブオイルをかけて10分ほどオーブントースターでグリル。お皿に盛ったら、鰹節をたっぷり、お醤油をちょっぴりかけてできあがり。
 万願寺とうがらしは、肉厚で柔らかくて、そして甘みのある辛くないとうがらし。なんとなく雅な雰囲気のある京野菜だ。軽い白ワインに合わせて、たっぷりいただいた。


万願寺唐辛子のかつおぶしオリーブオイル焼き

テーマ : おうちごはん
ジャンル : グルメ

グレープフルーツ風味の白サングリア

2016年8月19日
 サングリアというと赤ワインで作ったオレンジやリンゴ風味・・・そんなイメージがある。ところがリスボンでは、白いサングリアをよく見かけた。そういえば、バルセロナを旅した時も、白ワインやスパークリングワインのカヴァで作ったサングリアがあった。爽やかでなかなか美味しかった。自宅でそれを再現してみた。
 白ワインにはグレープフルーツがよく合う。そこでグレープフルーツ、レモン、梨、ミントを使ってサングリアを作った。一口大に切ったフルーツをちょっと甘めの白ワインに浸し、一晩置いた。ミントも数時間前に漬け込んだ。爽やかなハーブが香り、白いフルーツのさっぱりな風味が活きた。良く冷やして、たっぷりカジュアルにいただいた。ワインは国産メーカーのごくごく安い甘めのワインだったが、それで十分美味しい。台風一過の蒸し暑い夜に、オリンピックの応援をしながら、ぐびぐび楽しくいただいた。こんなワインの楽しみ方も、良いものだ。

白サングリア

テーマ : ワイン
ジャンル : グルメ

古代ギリシャ-時空を越えた旅-展

2016年8月16日
 オリンピックで寝不足の日々。東京博物館の「古代ギリシャ 時空を越えた旅」展覧会を楽しんだ。ポスターに選ばれた褐色の肌の青年や、狩の女神アルテミスの像(ポスター向かって右の大理石像)は、さすがに生き生きとして魅力的。一つ一つの作品が、いずれも素敵な展覧会だった。新石器時代からミケナイ文明、アテネ・スパルタをはじめとするポリスの豊かな文化、そしてアレクサンドロス大王のマケドニア王国を経てヘレニズムへと流れる、一連のギリシャ史を追いながら、その豊かな芸術をたっぷり堪能。トーハクらしいダイナミックかつ緻密な計算が煌めく展覧会だった。
 アレクサンドロスの書記官エウメネスを主人公とする漫画「ヒストリエ」(岩明均、講談社)を、ここ数年随一漫画とする私は、マケドニアの金貨や金冠に無性に興奮した。金貨には精巧に、アレクサンドロスやその父フィリッポス王、神話のモチーフが彫られていた。植物を模した金冠も、写実的かつ優美。男女の墓から発見され、壮年男性よりも少し若い女性の遺骨とともにあったという。一体どんな恋愛模様があり、どんな祈りが込められて、この美しい冠が納められたのか。遠い古代の人々の生き生きとした姿が脳裏を巡る。
 古代オリンピックを特集したコーナーにも、大興奮。古代ギリシャ人がオリンピック競技を行う映像がドラマ風に流れていた。体操男子団体の、予選の無念さ、本戦の大逆転劇に涙した私は、しばしそのコーナーから離れられなかった。古代ギリシャ人も、オリンピック競技のため、鍛錬を重ねたという。まこと、スポーツ競技への真剣さは、古代から不変なのだな、と感動する。
 優美な芸術を産んだ古代ギリシャ。その芸術の根幹は、ミーメーシスといって物事の本質を追究し、それを模倣し再現することだった。美しい彫刻や絵画、装飾品など、いずれも美しいだけでなく、その内面にある、人間の存在感が確かにあった。まさに時空を越え、人の持つエネルギーをまざまざと感じさせてくれた。精一杯生きよう、がんばろう、楽しもう。そんな気持ちになった。

ギリシア展

テーマ : 美術館・博物館 展示めぐり。
ジャンル : 学問・文化・芸術

千波湖 水戸の哀しい歴史

千波湖の夕陽
2016年8月15日
 月に一度出張する水戸の職場。すぐ近くに千波湖があるので、仕事が終わってから、のんびり湖の周りを1周歩いた。夕陽が美しい。沢山の市民も、歩いたり走ったり、ポケモン探しと、楽しげに過ごしていた。だが、夕陽を見ながら私は、幕末の悲惨な水戸の歴史を思い、苦しい思いで歩いた。
 茨城に住み、かれこれ四半世紀経つが、実家の宮城と比べて郷土愛が少なかったのだと思う。茨城の歴史など、水戸黄門以外はほとんど知らなかった。直木賞作品、朝井まかて著「恋歌」(講談社2013/講談社文庫2015)を読んだのも、水戸の歴史が描かれているとはつゆ知らずの契機だった。明治の女流歌人であり、小説家樋口一葉の歌の師である中島歌子を描いた作品である。
 幕末、尊王攘夷論に沸き立つ水戸藩士が、桜田門外の変で井伊直弼を倒したことは知っていた。その後、天狗党の乱という内紛により、藩内では血なまぐさい戦が繰り広げられたことを、この小説で初めて知った。天狗党水戸藩士に嫁いだ中島歌子の獄中の日々が凄絶に描かれていく。高潔で親しい武士の妻子らが、次々と斬首される。獄中は糞尿と血の臭い・・・。夫や大切な奉公人の生死さえわからない状況で、それでも生きていかなければならない主人公。暗く悲惨な状況ながらも、誇りと恋心を捨てずに生き抜く、哀しくも強靱な姿が描かれていた。
 そんな主人公が、まだ反乱や投獄前の穏やかなひとときを、城下の千波湖周辺で過ごす。ゆったり豊かな川辺で、徳川慶喜生母である貞芳院とともに釣りをするシーンだ。江戸から明治に激動の変化を遂げる時、水戸藩は内紛で混乱していくが、その凄惨な歴史の中で、豊かな水を湛える千波湖はおだやかな景色として描かれる。
 今は、噴水が煌めき、多くの鳥たちがのんびりと集う、平和そのものの水戸、千波湖。湖にはアオコの被害という現代的な悩みもあるようだった。開国し列強と交流し、最新科学や文化の発展もしなければならないという時流にあって、尊皇攘夷の理念は置いてけぼりのまま、内紛に崩れ去っていった水戸藩。あまりにも多くの命が無意味に奪われた歴史が、無性に切なく苦しく感じられた。
千波湖の噴水 千波湖の黒鳥 千波湖のアオコ


水戸
→①水戸、千波湖周辺のお散歩
世界で2番目 千波湖公園

朝井まかて
→①「先生のお庭番」紹介ブログ アジサイとシーボルト、その妻お滝

テーマ : 歴史・文化にふれる旅
ジャンル : 旅行

プロフィール

bordeauxlyon

Author:bordeauxlyon
のびやかな筑波山の麓に在住。ガーデニングとワイン、旅が生きがい、そして趣味は美術館巡りと短歌です。
美しい花や自然、アートに満たされた日々で、心地よい豊かな日々を過ごしたいと思っています。
花と画家のなかでも大好きなクレマチス、マティスを冠して、日々の暮らしについて語ります。

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