飛行機で出会ったイギリス人

2014年7月8日 
 ウインブルドンテニスを観戦して、イギリス人との楽しい出会いを思い出した。パリ行きのエールフランスでたまたま隣合ったR夫妻は、南米、そして日本を旅して帰国するところだった。ロンドンでワイン商をしているという。旅好き、ワイン好きの私と話が盛り上がった。彼らが箱根で宿泊した有名ホテルは、私もケーキを食べに出かけたことがあった。また、その頃上映された「モンドヴィーノ」という映画もお互いみたばかりだった。この映画には、ロバート・パーカーという有名なワイン評論家とミシェル・ロランというワイン醸造のコンサルタントが出演する。今日は南米、明日はフランスと世界を飛びまわってアドバイスをして、ロバート・パーカー好みのワインを作り上げるミシェル・ロランは「フライングワインメーカー」というあだ名を持つ。南米から日本、そしてパリを経由するR夫妻に「まるでフライングワインメーカーね!」と言ったら大笑いしていた。
 私は一人旅で、偶然にもひと月後にロンドンを訪れる予定があった。そう伝えると、その頃はクリスマスパーティをする予定だから、ぜひ自宅に遊びにいらっしゃいと誘っていただいた。滅多にない機会を逃すことなく、私は友人も伴って地下鉄でR夫妻のお宅を訪ねた。自宅にある地下のワイン倉庫を見せていただき、素朴な手料理を振る舞っていただいた。ワイン倉庫にはたくさんの銘醸赤ワインがならんでいた。さすがイギリス人と感心するボルドーワインのラインナップだった。Rさんはうれしそうに「なぜ赤ワインばかりかわかる?」と言う。なんと白ワイン専用の地下倉庫が別にあった。パーティにもたくさんのワインがならんでいて、ひとつひとつのボトルを紹介していただいた。
 ご近所さんやご友人もたくさん招かれていて、珍しい日本人の相手をしてくださった。私は仕事がらみでイギリスの緩和ケアについて学ぶ旅だったので、そんな話をすると皆さん緩和ケアについても熱く語ってくれていた。私はつたない英語だったが、それでも大歓迎していただいた。ワインのせいもあり、楽しく酔っ払った。イギリスのご家庭に招かれるなんて一生に一度の体験だろうと思うと大感激だった。
 飛行機の隣の席にどんな人が座るのか、それ以来とても気になる。またこんな素敵な出会いがあるかもしれないと期待してしまう。だがそれ以降、何度も国際便に乗っているが、こんな素敵な出会いはない。本当に忘れられない素敵な経験だ。袖すり合う距離の、ワインでつながる縁。この旅の出会いは人生をも素敵に酔わせてくれた。
 

ロンドンパーティテーブル

テーマ : 一人旅
ジャンル : 旅行

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

プロフィール

bordeauxlyon

Author:bordeauxlyon
のびやかな筑波山の麓に在住。ガーデニングとワイン、旅が生きがい、そして趣味は美術館巡りと短歌です。
美しい花や自然、アートに満たされた日々で、心地よい豊かな日々を過ごしたいと思っています。
花と画家のなかでも大好きなクレマチス、マティスを冠して、日々の暮らしについて語ります。

最新記事
月別アーカイブ
カテゴリ
カウンター
フリーエリア
フリーエリア
フリーエリア
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
QRコード
QR