蛸唐草の湯飲み茶碗

2014年7月12日
 台風一過、熱中症が危惧される一日だった。冷たい飲み物が欲しい季節である。ひんやりしたガラスのコップも良いが、冷たい緑茶をいただくのに愛用しているのが、蛸唐草文様の湯飲みだ。
 器や着物の文様に興味がある。特に唐草文様は複雑で細かい装飾が連綿と続き、面白い。葡萄唐草、牡丹唐草、蔦唐草。着物や絨毯にもよく用いられる。唐草文様の源流はオリエント、地中海沿岸、エジプトといった古代文明にある。植物の持つ生命力・繁殖力を讃え、その力を摂取したいという人間の願望は、古今から世界中で唐草文様を発展させてきたようだ(「世界文様事典」西上ハルオ 創元社 1994)。
 蛸唐草は、和食器によく用いられる文様の一つだ。渦状にまく蔓に葉っぱを簡略化させて模様をつけてある。それが蛸の吸盤に似ているから蛸唐草。もっと緻密に描かれた蛸唐草の器も多いが、これは白磁に冴えた青でおおらかに描かれ、朝顔型の形と相成っておしゃれでさえある。かれこれ20年近く前に佐賀県有田町で買った器だ。
 緑茶の緑が殊更に美味しそうに見える。ブラックコーヒーやスティックサラダの盛りつけにもよく合う。年中使っているが、暑い季節に青磁はやはりさわやかで良い。

蛸唐草湯飲み

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Author:bordeauxlyon
のびやかな筑波山の麓に在住。ガーデニングとワイン、旅が生きがい、そして趣味は美術館巡りと短歌です。
美しい花や自然、アートに満たされた日々で、心地よい豊かな日々を過ごしたいと思っています。
花と画家のなかでも大好きなクレマチス、マティスを冠して、日々の暮らしについて語ります。

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