グルメなヒヨドリ

2014年3月25日
我が家の庭には鳥のえさ台を設置している。自然界の食べ物が減る冬だけ餌付けをして、窓から鳥を眺めて楽しむのだ。
最もよく来るのはヒヨドリだ。ギャーギャーと鳴き叫ぶし、他のキュートな鳥を追い払うので、最近私はあまりヒヨドリが好きではない。
夫はそんな私に批判的だ。最初はヒヨドリが来ただけで喜んでいたのに自分勝手だと、私の代わりにせっせと果物を置いている。スキーの帰りには野菜直売所でちょっと傷んだリンゴを買ってきたり、自分の朝食用リンゴを食べずに置いたりと健気なほどだ。理系人間の夫は、実験や観察も好んで行う。イチゴ、キウイ、マンゴーなどをこれまで試してきた。なかでも最もすごかったのは、昨年に見たバナナを食べたヒヨドリの反応だった。
おそらく初めての体験だったのだろう。窓から観察していたら、最初はおそるおそる突いていた。しかし、一口食べてまさに感動したのだろう、すごい勢いでガツガツと食べ始めた。飲み込んだあとは斜め上空を見つめて呆然としていた。そしてまたガツガツと食べ、目を大きくして顔を何度も振っていた。狂喜乱舞とはこのことよと、夫と二人で大笑いした。いったい鳥に人間と同じような味覚はあるものなのだろうか。ちょっと分野は違うが、知り合いの昆虫学者に尋ねてみた。人間ほどではないがそれでも味覚はあるということで嬉しくなった。バナナを食べるその姿は、明らかにリンゴやミカンへの反応と違う。喜ぶヒヨドリを観察してから夫は自分の朝食用バナナも時々置くようになった。写真は昨日の朝の様子で、バナナを食べて大喜びしているヒヨドリだ。
暖かくなってきたので、そろそろ鳥のレストランも休業しなければならない。そう私に諭されて、ちょっと哀しげに夫は最後のバナナを置いていた。

ヒヨ大喜び

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

プロフィール

bordeauxlyon

Author:bordeauxlyon
のびやかな筑波山の麓に在住。ガーデニングとワイン、旅が生きがい、そして趣味は美術館巡りと短歌です。
美しい花や自然、アートに満たされた日々で、心地よい豊かな日々を過ごしたいと思っています。
花と画家のなかでも大好きなクレマチス、マティスを冠して、日々の暮らしについて語ります。

最新記事
月別アーカイブ
カテゴリ
カウンター
フリーエリア
フリーエリア
フリーエリア
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
QRコード
QR