2014年8月5日
連日30度を超える猛暑が続く。日本の夏は湿度も高いから,不快である。その点南仏の暑さは湿度が日本ほど高くなく、からりとしているからまだ過ごしやすい。それでもやはり、南仏の照りつける太陽には肌が焼け付くような痛みを感じることがある。
南仏の街を旅してこれはいいと思ったのは、霧状に水を噴霧するシステムだ。高い建物の上方から霧のような水を振りまくのである。日本の打ち水と原理は同じで、気化熱の作用で気温が下がるのだろう。それに頭上に冷たい霧の水が振ってくるとひんやりしてさわやかなものである。暑くて乾燥しているし、なにしろ霧状の水がふんわりと降ってくるので、水浸しとなることはまずない。マルセイユの駅、ニースのレストランなどでそんな水を噴霧する雨どいのような管をみたことがある。写真は2010年に撮影したニースの中庭にあるレストラン。ブーゲンビレアの咲くパーゴラの上に管が設置されていて、霧状の水が乾いた熱い空気を潤していた。
今日、2020年の東京オリンピックに向けて政府がヒートアイランド現象の対策を講じるというニュースを知った。(http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140805/k10013564201000.html ) 対策案には「ミスト噴射」もあるようだ。南仏のような優雅な雰囲気で楽しむことができて、気温も下がるならば大歓迎だ。だけど「ミスト噴射」という名前だけはもう少しセンスの良いものにならないものだろうか・・。
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