チューリッヒ美術館展 ~チューリッヒに思いを馳せる~

2014年11月21日
先日、国立新美術館で開催しているチューリッヒ美術館展に出かけた。チューリッヒ美術館には多数の素敵な絵画があり、何度か訪れたことがある。アート、そして大好きなチューリッヒを思い出すために、ウキウキと出かけた。会場に行くと、日本とスイス国交樹立150年を記念しての企画という。スイスが大好きな私としては、二つの国の関係に思いをはせることができる嬉しい企画である。チューリッヒは新婚旅行以来、毎年のように何度も訪れている馴染みの街だ。
シャガール、マティスを始め、大好きな画家の作品が展示され、楽しいひとときだった。もちろん、スイスゆかりのヴァロットン、クレー、ジャコメッティ、ホドラー、セガンティーニの作品もある。全体的にこじんまりとまとめられた作品展で、それだけにじっくりと全体の構造を、そして一つ一つの作品を堪能することができた。
チューリッヒにあるこの美術館には10万展もの収蔵作品があるという。三階建ての建物のなかに、西洋美術の歴史の流れに沿った多数のコレクションが惜しげも無く展示されている。そしてもちろん、スイスゆかりの美術がたくさん展示されている。訪れたときの思い出を夫とよく語り合うが、いつもそれは「半日がかりの膨大なコレクション見学で、頭も足もエネルギーを費やした」という感想から始まる。ルーブルほどではないが、大きな建物にふんだんに名画が飾られていて、とにかくじっくりそしてたくさん歩いて眺めた。そんなことを思い出しながら、小さいながらも珠玉の作品が並ぶ国立新美術館の作品たちを堪能できた。
チューリッヒに行くと必ず訪れるフラウミュンスター教会には、シャガールの素晴らしいステンドグラスがある。何度見ても涙が出てくるような素晴らしい作品だ。その教会にはさりげなくジャコメッティの彫刻やクラシックなバラ窓のステンドグラスもあり、いつ訪れても感動に浸ることができる。この日、シャガールやジャコメッティの作品を眺めて、チューリッヒの空気感を思い出した。チューリッヒは金融・経済の都市として、長い歴史の中では交通・商業の街として豊かな発展を遂げてきた街だ。一方では歴史上の多くの王国の利権、戦争、宗教改革に、賢明だが厳しい選択をしてきた経緯ももつ。街をあるくと豊かな歴史と文化とともに、静かで堅実な土地と人々の空気を感じずにはいられない。
チューリッヒにはもう一つ、素敵な美術館がある。個人の邸宅を用いて静かに佇むビュールレ美術館だ。印象派の名画がさりげなく、魅力的に展示されている。チューリッヒ湖を見下ろすような高台に建つこの美術館、私達が訪れた数年後にたしか絵画泥棒に入られたというニュースを聞いたが、その後どうなったんだろう?
素敵な美術展で、たくさんのチューリッヒゆかりのものを思い出すことが出来た。現地ではいま、クリスマスイルミネーションが始まったという。→チューリッヒクリスマスマーケット 現地在住の方によるブログ記事 スキー目的で夫が一人でチューリッヒを経由したときの写真に、同じクリスマスツリーを発見した。冬のスイスは寒いながらも美しいらしい。そういえばここ数年私はチューリッヒに行っていない。また行きたい、そんな気持ちになった。

2012年撮影 チューリッヒ駅 スワロフスキーによるクリスマスツリー
テーマ : 美術館・博物館 展示めぐり。
ジャンル : 学問・文化・芸術
