火を熾す喜びを祝う モエ アンペリアル

2014年12月10日
 12月に入り、寒さが厳しくなったある日、いよいよ薪ストーブの点火を行った。久しぶりの点火には結構手間取り、一度点火したと思っても空気の入り方や着火用の新聞の具合によって2,3回消えかけた。つくづくガスコンロや灯油ストーブの手軽さがありがたく感じる。ギリシア神話のプロメテウスは、神々の国から火を盗み、人類に与えてくれた偉人。以前は薪ストーブへの初点火をプロメテウスの祝いと呼んでいたのだが、原発事故以来その名は、原子力の比喩として用いられることも多く、なんとなくその名を避けてしまう。でもまあ、名前はともかく、火を熾す大変さを感じ、火の温かさをありがたく感じる事始めには、やはりワインでお祝いしたくなるものである。
 そんな日はやはり大好きな泡モノ。お祝いなのでちょっと奮発して、本物のシャンパーニュを開けた。モエエシャンドンのアンペリアルである。先日大活躍した錦織選手が出場した試合(関連記事→ATPファイナルツアー)に大きく宣伝されていたので、久しぶりにいただきたくなった。
 シュポンと夫がコルクを開けると、華やかでさわやかな香り。微かな蜂蜜とリンゴのような香りで花の香りはない。しっかりした酸味ときりりとしたミネラルを感じさせる味わい。お祝いにふさわしい華やかさ。ラベルも上品で好ましい。アンペリアルとは皇帝という意味で、ナポレオン1世の生誕100年を記念して作られたシャンパーニュだとか。テニスの王者を競うイベントのワインにふさわしいエピソード。ミネラルの味わいは、キュキュッと舌と口の中を締めるような感触だから、ハードコートを走るテニスシューズの音と通じるものがあるように私には思われる。ああ、錦織かフェデラーに勝って欲しかった・・・
 モエの味、実は好みかと問われたら、そうでもない。酸味とミネラル感よりは、コクのあるシャンパーニュの方が好き。だから二人で一本を空けても、ちょっと物足りない感じが残る。それはまあ、さわやかなお祝い気分でぐびぐび飲んじゃったせいもあるのだけれど。・・つまりやっぱり美味しいのである。

モエ アンペリアル

テーマ : ワイン
ジャンル : グルメ

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bordeauxlyon

Author:bordeauxlyon
のびやかな筑波山の麓に在住。ガーデニングとワイン、旅が生きがい、そして趣味は美術館巡りと短歌です。
美しい花や自然、アートに満たされた日々で、心地よい豊かな日々を過ごしたいと思っています。
花と画家のなかでも大好きなクレマチス、マティスを冠して、日々の暮らしについて語ります。

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