懐石にシャブリ ドメーヌラロシュ

2014年12月23日
 久しぶりにシャブリを飲んだ。ブルゴーニュの北外れにある地区で作られる白ワインだが、火打ち石のような香りときりりとしたミネラル豊かな味わいが特徴と言われる、シャルドネの中では個性的なワインだ。ワインを飲み始めたごく若い頃は多飲したものだが、最近はその個性が普段の食事と合わないこともあり、頻回に飲むことはない。牡蠣の季節や白身魚にたまに合わせるくらい。今回は日本食の店、吉兆のワインリストにあった白ワインから選択していただいた。
 初めていただいたドメーヌラロシュのシャブリ サン・マルタン(ラロシュのHP,シャブリサンマルタンのことはこちら→ドメーヌラロシュ )は、火打ち石というよりはごく軽い白い果物と花の香りがした。味もきりりというよりは、なめらかで嫌みの無いバランスの良さ。シャブリには酸味がしっかりしたものが多いと思うが、これは柔らかい味わいだった。とりたてて個性があるわけではないが、優しい味。懐石は、柿と大根を胡麻風味に白和えしたなます、烏賊・甘海老・鮪のお造り、白海老のかき揚げ、ゆり根と牛ロース焼きの炊き合わせなど、多彩なものだったが、いずれにもシャブリは優しく調和した。鮟肝を生姜醤油で煮含めたものやぶり大根と、甘辛い醤油味のメニューもあったが、このシャブリは控えめながらその濃い目の味にまけなかった。しっかりした骨格を感じた。
 シャブリには等級があり、上からシャブリグランクリュ、プルミエクリュ、シャブリ、プティシャブリである。つまり今回は3番目の並ワインだが、変に自己主張することなく手の込んだ懐石料理と調和していたような気がする。日本料理には、砂糖やみりんなど糖分が多い調味料を使うことが多く、合わせる白ワインに悩むことがある。酸味やフルーツの香りは、日本食の味付けや米に合わないと思うから。ましてシャブリはそうだ。だが今回は美味しく調和した。ニコニコ機嫌良く完食してしまった。
 雪の長野で、柔らかな味わいのシャブリに出会い、懐石と合わせて驚きを感じた。美味しくて満腹で満足度が高かった。食に関するこんな驚きは、頻回に体験したいものである。

参考:山本博著 特集シャブリ物語 ワイン王国19 2003

シャブリ ドメーヌラロシュ

テーマ : ワイン
ジャンル : グルメ

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Author:bordeauxlyon
のびやかな筑波山の麓に在住。ガーデニングとワイン、旅が生きがい、そして趣味は美術館巡りと短歌です。
美しい花や自然、アートに満たされた日々で、心地よい豊かな日々を過ごしたいと思っています。
花と画家のなかでも大好きなクレマチス、マティスを冠して、日々の暮らしについて語ります。

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