ワイン好きのお総菜20 ワイル博士のブロッコリー蒸し煮

2014年12月27日 
 冬の寒さが厳しくなると、ブロッコリーがどんどん安くなる。輸入物ではない、ごく近所で栽培されたブロッコリーを買うのは楽しい。おいしいだけではなく、ブロッコリーは健康にもよい。小説だけでなく、食のエッセイも面白い作家、角田光代さんは「だれしも『だいじょうぶ野菜』を心に持っている」とおっしゃる (「今日もごちそうさまでした」 新潮文庫 2014)。体調を整えたいような時に、これを食べれば大丈夫と思えるような野菜のことだ。たとえば角田さんはほうれんそう。おそらく、野菜が持つなんらかの栄養素や機能性がそう思わせるのだろう。なるほどと思わせる言葉である。
 私にもいくつか「だいじょうぶ野菜」がある。その筆頭がブロッコリーだ。濃い緑、ブーケのような塊(花蕾という)がいかにも健康によさそう。ブロッコリーに含まれるスルフォラファンが抗がん作用を持つことは有名だし、各種のビタミンも豊富。お弁当や白いお皿に盛りつけると、その濃い緑が他の食材の色を引き締めて、バランスよく美味しそうに見せてくれる。
 ということで、冬には毎週ブロッコリーを購入することになるが、茹でてサラダにするだけではどうしても飽きてしまう。そんなときによくつくるのが、ブロッコリーのオリーブオイル蒸し煮。ざくざくと茎まで一口大に切ったブロッコリーを鍋に入れ、少々の水、塩、そしてオリーブオイルを回しかけて火をつけ、5分ほど蒸し煮する。茎が固ければ、皮を剥いて刻むと、無駄が少なくたっぷりと可食できる。簡単で美味しくて、一房分があっという間になくなってしまう。この料理、ひとの自然治癒力を高めることに主眼を置いた統合医療の権威、アンドルーワイル博士の本(「癒やす心、治る力.」上野圭一訳 角川文庫)を参考に作ったものだ。本当はニンニクも入れて蒸すのだが、我が家は夫がにんにく嫌いなので省略。本当はニンニクを入れた方が、より「だいじょうぶ」度が増すと思う。
 野菜は薬ではないので、「だいじょうぶ」の度合いを間違えないようにしなければならない。だが、だいじょうぶ野菜をたっぷり定期的に食べることは、健やかな心身を保つためにとても大切なこと。栄養素や機能性だけにとらわれすぎるのはどうかと思うが、適切な栄養や健康の知識を持ちながら、日々三度の食事を重ねて行くことは大事なことだ。そんなときに美味しくたべられる調理方法の引き出しを、少しでも多く持っていたいと思う。まあ、どんなにヘルシーな食材と調理法も、ワインを飲み過ぎては全く不健康なのではあるが・・・だからこそ「だいじょうぶ野菜」を欲する、自分の矛盾を悲しく思う。

ブロッコリのオリーブオイル蒸し煮

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テーマ : 簡単レシピ
ジャンル : グルメ

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Author:bordeauxlyon
のびやかな筑波山の麓に在住。ガーデニングとワイン、旅が生きがい、そして趣味は美術館巡りと短歌です。
美しい花や自然、アートに満たされた日々で、心地よい豊かな日々を過ごしたいと思っています。
花と画家のなかでも大好きなクレマチス、マティスを冠して、日々の暮らしについて語ります。

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