ショコラ、食べるも語るも大好き

2015年2月11日
 バレンタインデーが近づき、街中でショコラ(チョコレートのフランス語読み)がたくさん売られている。1936年にお菓子メーカー、モロゾフがバレンタインデーにチョコレートを贈ろうと呼びかけたのが、日本のこの文化の事始め。いまではすっかり中元歳暮と同様の、日本の贈答文化として重要なイベントとなっている。
 メゾンデュショコラ、ジャンポールエヴァンを始めとするフランスの有名ショコラ屋さんが日本各地に出店するようになって久しい。ちょっと自分にご褒美をと思った時、少しだけ贅沢をして高級ショコラをいただくのは至福の時間である。この時季、普段は日本には出店していないフランスのショコラも気軽に購入できて楽しいものである。高級といっても所詮チョコだから、一粒300円程度である。吝嗇家でロッテのクランキーチョコを愛する我が夫は、私がショコラを買ってくると必ず「いくらしたの?」と残念な発言しかしない。だからこっそり購入する。
 一口サイズのショコラを、フランスではボンボンショコラと呼ぶ。同様の一口サイズのショコラでも、たとえばゴディバやピエールマルコリーニなどベルギーではプラリーヌPralineと呼ぶ。同じフランス語圏なのに紛らわしい。中心にガナッシュ(チョコに沸騰した生クリームを混ぜ合わせたもの)などの中身があり、それを薄いチョコレートで包むような形のものが、ボンボンショコラ、あるいはプラリーヌである。ただし作り方は微妙に異なる。フランスでは先に中身を作って溶けたチョコレートを薄くまぶし固める、ベルギーでは先に外側のチョコレートの型を作りその中にガナッシュなどを入れて蓋をする。だからプラリーヌは、ウイスキーなどのお酒や液体さえも入れることができる。そして外側のチョコは、フランスのボンボンショコラに比べて厚くなる。ここに味わいやバリエーションの違いがでるといえる。ボンボン、というとウイスキーボンボンを想像する人も多いが、液体のままお酒を中身にできるのは、ボンボンショコラではなくプラリーヌである。ガナッシュにたっぷりのお酒を混ぜ込むのが、フランスのボンボンショコラといえる。
 どちらかといえば、私はフランスの繊細なボンボンショコラの方が好きだ。一口噛んだとき、外側の薄いチョコがパリッと繊細に割れるのが良い。その感触と、中身の複雑な味わいを楽しむ。
 新宿の伊勢丹では毎年バレンタインデー前に、ショコラの祭典を行う。すごく混みそうなので行ったことはなく、代わりに仙台の三越で小規模に行われるこの祭典に出かける。→仙台三越サロンドショコラ 以前パリで訪れたことのあるジャン=シャルル・ロシューのボンボンショコラ詰め合わせを仙台で購入した。繊細な噛み心地、品よく味わい深いガナッシュには山椒やバーボンなど個性的な風味がある。箱もなんだか銀色のクロコダイル調で、おしゃれ感がただよっている(写真の焦げ茶色の箱は、以前パリで購入したときのもの。捨てられずに大切にとってある)。売り子の女性も製品の知識に富んでいた。
 味わいだけでなく、見た目やショッピングでの会話も含めて、ショコラが大好きだ。もちろん夫にではなく、自分のために購入して、一人じっくりこっそり味わう。ワインやリキュール、コーヒーとの組み合わせを楽しむのも大好きだ。

参考:小椋三嘉 ショコラが大好き!J’adore le Chocolat! 新潮社 2004

ジャンシャルルロシュー

テーマ : チョコレート
ジャンル : グルメ

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bordeauxlyon

Author:bordeauxlyon
のびやかな筑波山の麓に在住。ガーデニングとワイン、旅が生きがい、そして趣味は美術館巡りと短歌です。
美しい花や自然、アートに満たされた日々で、心地よい豊かな日々を過ごしたいと思っています。
花と画家のなかでも大好きなクレマチス、マティスを冠して、日々の暮らしについて語ります。

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