吉野山図屏風 渡辺始興

2015年3月30日
 毎日桜の開花についてニュースであれこれと告げられる。いよいよ春の到来だなと感じられ、嬉しくわくわくしてくる。
 桜を描いた名画はたくさんあるが、この春に真っ先に眺めて良かったのは、東京博物館でみた渡辺始興の屏風絵。ほのぼのした色調の吉野の山に、ごく淡い薄桃色の桜がぼわ~と咲き乱れている。あこがれの名所、吉野の桜への思いをかきたてられる。写真で見る吉野はもう少し灰色がかっている気がするが、この絵の山はあくまでもパステルカラーのグリーンだ。現代の若いイラストレーターが描いたと言われても、なるほどとうなずいてしまいそうなほのぼのさ。のんびり、ゆったりした気持ちで眺めることが出来た。
 作者の渡辺始興は、最初狩野派に、その後尾形光琳に学んだという。なるほど、金屏風の華やかさ、上品さと、琳派のかわいらしい単純化された桜、山が溶け合っている。江戸の始めの頃に、こんな屏風絵が描かれたなんて不思議な気もする。いつの世でも桜を愛する気持ちは、日本人のDNAに深く刻み込まれているのだなと思う。

吉野山図屏風2

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Author:bordeauxlyon
のびやかな筑波山の麓に在住。ガーデニングとワイン、旅が生きがい、そして趣味は美術館巡りと短歌です。
美しい花や自然、アートに満たされた日々で、心地よい豊かな日々を過ごしたいと思っています。
花と画家のなかでも大好きなクレマチス、マティスを冠して、日々の暮らしについて語ります。

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