2015年6月18日
梅雨である。じめじめした日には、さらり軽やかな白ワインが美味しい。ミュスカデ・セーブル・エ・メーヌ・シュール・リーは、あくまでもさらさらとレモン水のような軽やかなワインだ。あまりに軽やかなので、ついついいただいてしまう。さっぱり、軽やか、でも酸味とミネラルはちゃあんと存在。やはり、その個性もさらりと流れるような味わいである。
フランス、ロワール地方の辛口白ワイン。シュール・リーは澱の上、という意味。通常はアルコール発酵の際に引く澱を、しばらく残して発酵させ、風味を付けるという製法。だが少なくとも、私はそんなに複雑な味わいをこのミュスカデで感じたことはない。あくまでもさらさらさらりと軽やかでクセのない味わい。砂漠の砂が水をすうっと吸い込むごとく、たっぷりと身体に入っていく、そんなワインだ。たっぷり飲んでも、絶対に二日酔いはしないだろう。軽やかさが何より魅力の白ワインである。
よく見ると、古い葡萄の木から手摘みで収穫した葡萄で作られたようだ。ラベルもそんな丁寧なつくりを示すがごとく、上品だ。ラタトウイユと一緒にいただいたが、野菜の旨みたっぷりのお総菜よりは、からりとした白身魚の天ぷらや刺身に合いそう。また今度、メニューを変えてたっぷりといただこう。
テーマ : ワイン
ジャンル : グルメ