びじゅチューン!に夢中

風神雷神図びじゅちゅーん
井上涼+NHKびじゅチューン!制作班 「びじゅチューン!DVD BOOK」小学館 映像より

2015年7月8日
 先日来、起きている時にはずうっと頭の中で巡っている歌。それが「びじゅチューン!」というNHK教育テレビで放映されたという番組の歌。本屋で楽しそうなこのDVD付き本を買い、虜になった。井上涼さんというアーティスト→井上涼 ウィキペディア が、実に奇抜に楽しく、有名アート作品を、うた、アニメで紹介する番組らしい。
 琳派の代表絵画、宗達の「風神雷神図屏風」→過去の記事京琳派 風神雷神図屏風 は、彼の手にかかると、風神・雷神二人の恋人が金屏風の前で待ち合わせをしている姿となる。画面からはみ出すほどの二神は、まるで恋しい人に会いたくて急いで待ち合わせ場所に来た様子とのこと。歌のなかでは、たらしこみという画法や、キンキラ輝く豪華な画法、有名琳派画家の名前もさりげなく紹介され、それがまた絶妙なアニメーションと共に展開され、大笑いである。
 最も耳について離れない歌は、ジョン・エヴァレット・ミレイの「オフィーリア」という絵を題材にしたもの。オフィーリアとはいわずもがなシェイクスピアの悲劇、ハムレットのヒロインで、彼女がハムレットに冷たい川に身を投げて死ぬ場面を描いた作品である。あまりに写実的で死に顔が生々しく、豪華な衣装や川に浮かぶ可憐な花との対比が恐ろしいほどの絵だ。あまりの暗さを感じて、私はあまりこの絵が好きではなかった。それが井上涼さんにかかると、オフィーリアは背泳ぎが得意で、おぼれかけたが忍耐の気持ちをふるって海まで泳いでいく、という、はちゃめちゃで爆笑もののストーリー展開。悲劇から喜劇に転じるオフィーリアの姿は、やたらと陰湿な恋人ハムレットなどに負けず、しぶとく生き続ける頑丈さを感じて、めっぽう面白い。すっかり虜になってしまった。おかげでここ数日、起きている間は脳裏で「オフィーリア♫」というメロディがずうっと離れない。
 堅苦しい美術鑑賞は捨ておき、自由な発想でアートを楽しもう。そんな気になるゴキゲンなDVDと本だった。その他、ボッティチェッリのヴィーナスの誕生、伊藤若冲、師宣の見返り美人など、有名すぎる絵画を彼の不思議ワールドで展開。続編を熱望する。

オフィーリア

 

テーマ : アート
ジャンル : 学問・文化・芸術

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bordeauxlyon

Author:bordeauxlyon
のびやかな筑波山の麓に在住。ガーデニングとワイン、旅が生きがい、そして趣味は美術館巡りと短歌です。
美しい花や自然、アートに満たされた日々で、心地よい豊かな日々を過ごしたいと思っています。
花と画家のなかでも大好きなクレマチス、マティスを冠して、日々の暮らしについて語ります。

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