オランダ旅日記⑤ コロッケ自販機

コロッケ自販機2
2015年8月3日
 オランダでの食事に、言葉を費やすほどのものは残念ながらなかった。ただ、ホテルの朝食ブッフェは豊かだったことと、街中にあるコロッケ自販機が楽しかったことが思い出である。
 ほとんどのガイドブックに、コロッケ自販機が紹介されていたので、アムスで出会えることを楽しみにしていた。うまく出会えるだろうか・・・心配もしていたが、旅をしている間に複数個の自販機売り場をみることが出来た。
 ずらりとカプセルホテルのごとく、コロッケが横になっている。俵型、円い型、コロッケではないようなソーセージみたいなもの。いくつかの種類が縦列ごとに並んでいる。ランチを抜いて小腹が減った時に駅ナカで購入してみた。コインでしか購入出来ないようで、すぐ横にある両替機を使用する。私達は丁度のコインを入れることが出来たが、多めにいれたらしき人におつりが出てこない姿を一度見た。表示ではコインでならおつりがでるような印象だったが。日本の正確で優れた自販機とは、やはり性能は違う。大体、日本の自販機文化は世界に誇るべきものではないか。音楽を奏でたり、くじ引きがついていたり、電力量を抑えるシステム、最近では災害時には飲み物を供給するシステムにさえなっている。おつりがでるなんて当たり前。余談だが、夫の会社は自動販売機を製造しており、商品やおつりをかがまなくても取れる位置に付けた方は、社長賞を取ったそうである。 人にも優しい日本の自販機。
 話がそれたが、購入したコロッケの味はといえば、ごく普通。ポテトなのかクリームなのかよくわからない。手持ちの「旅の指さし会話帳29 オランダ」(情報センター出版局)では、コロッケ自販機に半ページを割いている。uit de muur(アウト・デ・ムュール)が自販機のことで、「壁から出す」という意味ということだ。お金をATMから引き出すこともこう言うらしい。
コロッケ自販機3
お金を入れたら、扉を開けて、このように手で取り出します。
 コロッケは細かい牛肉が混ざっていたようだ。前述のオランダ語会話本には、チーズやジャガイモコロッケの他に「チャーハン入りコロッケ」「焼きそば入りコロッケ」などの単語が紹介されている。そんなものもあったのか・・・よく調べて挑戦すれば良かった。
 自販機は、鴻上尚史さんが司会のNHKBS人気番組「クールジャパン」100回記念でベスト15位に入った、日本が誇る現代の文化である(「クール・ジャパン!?外国人が見たニッポン」鴻上尚史著 講談社現代新書 2015より)。正確、多様な商品、温かいものは温かく冷たいものは冷たく、そして屋外にあっても盗難にあわないという素晴らしい日本の自販機。でもオランダコロッケ自販機も、優等生ではないものの、愛すべき存在感だった。日本の高速PAや病院なんかにある焼きおにぎり自販機も捨てがたいが、これらは冷凍品を機械の中で温めるはず。オランダのは、人間が揚げてすぐに機械に入れるという、手作り感満載のホカホカコロッケですから!

テーマ : 歴史・文化にふれる旅
ジャンル : 旅行

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Author:bordeauxlyon
のびやかな筑波山の麓に在住。ガーデニングとワイン、旅が生きがい、そして趣味は美術館巡りと短歌です。
美しい花や自然、アートに満たされた日々で、心地よい豊かな日々を過ごしたいと思っています。
花と画家のなかでも大好きなクレマチス、マティスを冠して、日々の暮らしについて語ります。

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