アンジェリケと虫

4月25日
 庭のチューリップの中でも最も華やかなアンジェリケが最盛期を過ぎた。バラと見紛うばかりにたっぷりと花びらが揺れるチューリップだ。開花してかれこれ1週間経つから、そろそろ花びらも散る頃だろうと思う。そう思い、朝日の昇るなかでじっくりと花を眺めていたら、巨大な蚊のような虫が花の中で死んでいた。よく見かける虫だが名前をしらない。アメンボのようなトンボのような・・最近本棚を整理して身近な生き物の図鑑を捨ててしまったことを後悔した。
 私の庭はできるだけいろんな生き物と共存したいと考えて、むやみと殺虫剤を使わないようにしている。さりとて厳格なオーガニックを目指しているわけではないのだが、いわゆる害虫が発生しても天敵である野鳥やカエル、カマキリなどを大切にしていると意外に害虫が大発生することはない。曳地トシさんらのベストセラー「虫といっしょに庭づくり オーガニック・ガーデン・ハンドブック」(築地書館2008)を読んでから、殊更に虫好きになった私である。そのため、いつも様々な虫と出会い、それもまた庭で過ごす楽しみとなっている。(時々は驚愕や恐怖になることもあるが・・)
 死んだ虫を花の中に発見したとき、すぐに地面に落とそうかと思ったが、やめておいた。名も知らない虫が終焉をこの美しいアンジェリケの中で迎えたことがなにやら高潔に感じられたのだ。風に吹かれて地面に落ち、土に還っていくことを祈り、そのままにしておいた。
 


アンジェリケ

テーマ : ガーデニング
ジャンル : 趣味・実用

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プロフィール

bordeauxlyon

Author:bordeauxlyon
のびやかな筑波山の麓に在住。ガーデニングとワイン、旅が生きがい、そして趣味は美術館巡りと短歌です。
美しい花や自然、アートに満たされた日々で、心地よい豊かな日々を過ごしたいと思っています。
花と画家のなかでも大好きなクレマチス、マティスを冠して、日々の暮らしについて語ります。

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