ドイツのリースリングでシュツットガルト回想

2016年3月9日
 少し前、珍しくドイツワインを飲んだ。好んでドイツワインを選ぶことはまずないのだが、夫が南ドイツ(あまり関心がないので、都市名もおぼろげ・・・)に出張に行くというので、それならとドイツワインをリクエストした。慌ただしかったとのことで、空港の小さな売店で見つけたリースリングをとりあえず買ってきた。味は、まあ、やはり薄甘く感じられて、食事には合わせがたい。普段の夕食の後、食後酒としていただいた。
 クヴァリテーツヴァイン(Quäitatswein)とは、生産地限定上質ワイン。他、ラベルを必死に読み解くと、ビュルテンベルグとあり、これはシュツットガルトを州都とする南ドイツのワイン産地である。
 シュツットガルトは、夫の恩師が2年ほど滞在していた街で、その関係で私も一度訪れている。恩師の同僚(日本人)宅に夕食に招かれた。大学教員のご主人とピアノ教師の奥様。ドイツの教育制度について、いろいろ教わった。ドイツの大学資格試験アビトウーアのこと、大学では通常4年で修了というような規定の年数はないこと、大学卒業までに兵役や企業研修などを経ることが多いことなど。シュツットガルトには日本人学校はなく、代わりに寺子屋のような形で在独日本人子女の教育が行われていること、ご夫婦はボランティア?でその学校で教えているのだが、生徒のほとんどがハーフで、年齢も日本滞在歴もまちまち、日本独特の細かいニュアンスがどこまで伝わるのか(例えば、ススキ)、難しいんだ・・・などとおっしゃっていて、とても興味深かった。ご夫人は、その寺子屋運動会でワーグナーを演奏したらまずいかしら・・・と悩んでいた。すかさずご主人が「そりゃまずい。わかる人にはわかるよ。やめといた方がいい」と強く主張する。ナチの音楽として、兵士を鼓舞するためにワーグナーが使われたことを、このとき初めて知った。素晴らしい音楽、としか認識していなかったから、驚きだった。 そんなこんなで、現地に住んでいる知識人から、様々な話を聞けて、本当に楽しかった。ちなみにその夜に出たワインはイタリアもの。餃子みたいなシュツットガルトの郷土料理やたくさんのハム、ブレッツエルをおいしくいただいた。息子さんのアビトウーア祝いというゼクト(ドイツのスパークリングワイン)も、私とご主人とで1本軽く空けて、誠に楽しいディナーだった。
 ドイツ語の響きが苦手、ドイツワインも好みではない私。ドイツを再訪することはおそらくないだろう。お土産ドイツワインが、しばしドイツのシュツットガルトの旅を彷彿させてくれた。


ドイツワイン


にほんブログ村

テーマ : ドイツ旅行
ジャンル : 旅行

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

プロフィール

bordeauxlyon

Author:bordeauxlyon
のびやかな筑波山の麓に在住。ガーデニングとワイン、旅が生きがい、そして趣味は美術館巡りと短歌です。
美しい花や自然、アートに満たされた日々で、心地よい豊かな日々を過ごしたいと思っています。
花と画家のなかでも大好きなクレマチス、マティスを冠して、日々の暮らしについて語ります。

最新記事
月別アーカイブ
カテゴリ
カウンター
フリーエリア
フリーエリア
フリーエリア
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
QRコード
QR