カステラしみじみ食べ比べ

2016年8月22日
 お盆の帰省みやげに、福岡で夫が文明堂(1900年創業)と福砂屋(1624年創業)のカステラを買ってきた。いずれも長崎の老舗カステラ屋。ポルトガルの旅を終えてから、すっかりポルトガル贔屓の我が家。はるばるポルトガルから日本に伝わったお菓子は、単なるおやつを越え、長い歴史と航海のたまものという存在である。心して味わった。
 味比べ。いずれも甘くてふんわりしっとり、ザラメの食感も美味だ。ただ、口当たりは文明堂の方がきめ細やかでさっぱり、福砂屋の方が黄色みが強く、よりふんわりしっとりという感じ。好みの問題だろうが、我が家では福砂屋のカステラに軍配が上がった。HPを見ると、微妙に作り方が異なることに気付いた。文明堂は卵を共たてといい、全卵のまま泡立てる。福砂屋は卵白と卵黄をわけてそれぞれ泡立てる別立て法。文明堂は機械のミキサーで混合しているようだが、福砂屋は人の手で泡立てている。しかも大きなボウルは銅製のようだ。これらによって味わいの違いが出るのだと思った。ちなみに福砂屋では、カステラ二個入りをカラフルな箱に詰めたフクサヤキューブという商品があり、可愛らしい。(今回福砂屋のカステラは、こちらを購入)
 微妙な味わいの違いを楽しみつつ、文明堂の包装をまじまじと見つめた。箱にはガレオン船とおぼしき船が、海原を渡ってこちらに航海してくる絵が描かれている。17世紀前後、大航海時代に用いられた大型帆船ではないだろうか。のちに、伊達政宗も日本で建造したガレオン船だ。
 美味なるカステラ、滋養に満ちたカステラ。航海を越え、歴史を経て、今私たちの眼前にある。そう思うと、とてもぱくっと一口で食べてはもったいないように思える。ゆっくりしみじみ味わっていきたい。

文明堂のカステラ


カステラにちなむ過去記事→
リスボン旅日記 素朴スイーツ
カステラの名店 CMソング
ガレオン船にちなむ過去記事→
支倉常長 サンファンバウティスタ号

テーマ : スイーツ
ジャンル : グルメ

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Author:bordeauxlyon
のびやかな筑波山の麓に在住。ガーデニングとワイン、旅が生きがい、そして趣味は美術館巡りと短歌です。
美しい花や自然、アートに満たされた日々で、心地よい豊かな日々を過ごしたいと思っています。
花と画家のなかでも大好きなクレマチス、マティスを冠して、日々の暮らしについて語ります。

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