会津みしらず柿

2016年12月17日
 会津若松出身の友人が、美味しい柿を贈ってくれた。みしらず柿という、渋柿を渋抜きした柿だ。その名に諸説あるが、足利将軍家に献上したとき、「未だかかる美味な柿を知らず」と褒め称えられたという説を私は信じている。それほど美味で、高貴な人に献上するにふさわしい品ということだろう。
 さすがにとっても美味しい。甘くて甘くて、とろけるよう。カットして食べると、その食感はフレッシュフルーツというより、上質なコンポートのよう。甘くてしっとり、焼酎で渋抜きするせいか、微かにシェリー酒のような典雅な香りさえする。見た目も輝くような美しさ。毎日たっぷり食べた。そろそろ最後の1個が近づく。さよならを告げる日が近づき、寂しくてならない。
 会津は小学校の修学旅行で訪れてから、何かと縁のある土地。親しい友人も多いし、職場にも会津出身の人がいる。そろいもそろって、みんな一途な頑固者。一度決めたら何事も絶対に曲げない。だから、時々苦労している。それゆえ、信用できる、愛すべき人々。同封の手紙には、最も美味な一級品は売れ切れていた、来年はもっと美味しいみしらず柿を贈るね、と添えられていた。ふふふ、とほくそ笑む私。絶対にこの約束を忘れることはないだろう、誠実で頑固なひとの一言。来年もこの美味しさを、確実に味わえそうだ。

aizu mishirazu aizu mishirazugaki

テーマ : 美味しいもの
ジャンル : グルメ

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bordeauxlyon

Author:bordeauxlyon
のびやかな筑波山の麓に在住。ガーデニングとワイン、旅が生きがい、そして趣味は美術館巡りと短歌です。
美しい花や自然、アートに満たされた日々で、心地よい豊かな日々を過ごしたいと思っています。
花と画家のなかでも大好きなクレマチス、マティスを冠して、日々の暮らしについて語ります。

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