春を告げる花、福寿草

2017年3月5日
 高齢となり、病がちな伯父に会うため、母の実家、田んぼが拡がる東北の片田舎に出かけた。伯父の家のすぐ裏には山野が拡がり、幼い頃はすみれやオオイヌノフグリを見つけては歓んだ。タケノコや椎茸、栗や山菜も豊富に生える、豊かな山である。久しぶりにその山に分け入った。最近は人家のすぐ近くまで猪がやってきて、作物を食い荒らしたり、出くわした人間にけがを負わせたりする。伯父の田んぼや山野にも、猪よけの電線が張り巡らされていた。
 おそるおそる山に分け入ると、すぐさま明るく輝く黄色い花が目に付いた。福寿草だ。山の壁面にびっしりと、春の陽に照らされて、満開だった。この山は、6年前の東日本大震災の時に放射能汚染が危惧された山だ。黄色く明るく輝く福寿草が、山の再生を知らせてくれるようでもある。
 福寿草は、その名から縁起の良い花として、正月に飾られる。実は葉や根っこには毒があり、食べるのは危険である。可憐な姿でも、内実は毒を含んでいる。気をつけて扱わなければならない。そうは思いつつ、自宅にもこの春を告げる明るい花が欲しくなり、伯父に頼んで掘り返し、土ごと茨城まで運んだ。伯父の体調もまずまずの様子で、安心して甘えられた。春を告げる明るい花、我が家の庭で、梅と競い合うように咲いて欲しいものだ。

福寿草


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テーマ : ガーデニング
ジャンル : 趣味・実用

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Author:bordeauxlyon
のびやかな筑波山の麓に在住。ガーデニングとワイン、旅が生きがい、そして趣味は美術館巡りと短歌です。
美しい花や自然、アートに満たされた日々で、心地よい豊かな日々を過ごしたいと思っています。
花と画家のなかでも大好きなクレマチス、マティスを冠して、日々の暮らしについて語ります。

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