トーハク 茶の湯展


2017年5月15日
上野の東京博物館で開催中の茶の湯展を鑑賞した。国宝、重要文化祭がい並ぶ素晴らしい展覧会だった。
青磁の美しい茶碗や花いれ、ざっくりおおらかな楽茶碗、キラキラ煌めく天目油滴の茶碗。何故、器というものは、道具だというのに、ものすごい存在感があるのだろうか?それぞれが放つ気品を味わう。

でも、と会場をあとにして、微かな物足りなさも感じる。普段のお稽古や茶会で感じる感動がないのだ。普通、茶会では道具組といって、ひとつひとつの道具や掛け軸にテーマを決めて、組み合わせていく。例えば、この3月にあった稽古では、春風春水一時来、という掛け軸が主役。花入れはぽってりとした温かな雰囲気の萩焼きに、薄紫の可憐なクリスマスローズと白いうぐいす葛が、控えめに春の到来を示す。雛祭りの月ということで、糸巻きや琵琶を形作った香合や蓋置きが組み合わされていた。ひとつひとつが春の喜びや季節感を示し、全体がひとつの世界観を表す。
季節感や意味がある道具たちを組み合わせて、自分なりの世界観でおもてなしできたら。国宝ほどでなくて良い。心を尽くした茶会の世界は、道具の組み合わせによってこそ、成り立つと思った。

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bordeauxlyon

Author:bordeauxlyon
のびやかな筑波山の麓に在住。ガーデニングとワイン、旅が生きがい、そして趣味は美術館巡りと短歌です。
美しい花や自然、アートに満たされた日々で、心地よい豊かな日々を過ごしたいと思っています。
花と画家のなかでも大好きなクレマチス、マティスを冠して、日々の暮らしについて語ります。

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